JTB協定旅館ホテル連盟(福田朋英会長、3888会員)は10日、2015年度通常総会を石川県金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢、ホテル日航金沢で開いた。15年度事業では、JTBへの宿泊増売支援活動として、15年度目標の4200億円の達成に向けて協力するとともに、中長期的に宿泊販売を伸ばすため「地域振興・観光振興」にも重点を置いて取り組んでいく。
活動の基本テーマを「活発な支部活動、魅力ある地域づくり」と設定した。国が推進する観光立国と地方創生の動きに連動し、「DMC戦略」を進めるJTBと協働で、訪日インバウンドを含む国内旅行の需要活性化に不可欠な魅力ある地域づくりに力を入れる。地域振興・観光振興を加え、これまでの「宿泊増売」「人財育成」「組織強化」と合わせ、15年度事業は四つの柱で推進する。
福田会長はあいさつで「15年度総会は記念すべき60回目。設立時の目的は、日本交通公社(現JTB)の宿泊あっせん事業への協力と、旅館に働く人たちの資質の向上と福利厚生だった。その原点は宿泊増売、人財育成、共済という形で脈々と今に伝わっている」と話し、事業推進に向けて会員の協力を求めた。
JTBの髙橋広行社長は14年度の営業概況について「宿泊販売は長年の悲願であった4千億円をついに達成した。リアル、ウェブ、JTBの持てるチャネルをすべて駆使して販売をした結果だ。最終実績は4053億円」と報告。さらに、「今年度の販売目標はさらなる高みを目指して前年比3.6%増の4200億円。改めて皆さまの協力をお願いしたい」と述べた。
あいさつする福田会長