日本旅館の接遇に関する資格・検定制度の創設を目指すJTB協定旅館ホテル連盟は14日、そのワーキングチームによる第1回会合を東京・湯島の本部事務局で開いた。08年5月にプレ試験を、09年2月に第1回試験を実施する計画を立てており、今回は試験方法の課題を整理した。
「日本の宿・おもてなし検定」(仮称)は、接客係やフロント係、売店担当者などを対象にやる気の向上と継続的なサービスのレベルアップを図るもの。旅館業務の基準化による旅館業界の人材確保・育成や、国際競争力のある観光地の形成につなげる狙いもある。基礎、中級、上級の3段階のレベルを設定する。
制度立ち上げの09年度まではJTB旅ホ連の特別事業として行うが、その後は外部団体に事業を移譲し、旅館業界全体の制度として確立させる考えだ。
おもてなし検定ワーキングチームの委員は、会員旅館から選抜された5人と旅連事務局、財団法人交通公社、JTB能力開発とで構成。第1回会合では、「(基礎レベルはWEBでの試験だが)接客係、特に年配の人はコンピューターに慣れていない」「各館で接遇サービスのやり方が違う。どこを基準にするのか」といった意見が示された。
今後、数回の会合で課題を克服しながら、制度の構築を目指す方針だ。