JTB(上海)国際旅行社(中国上海市、中村範男社長=写真左)は20日、無錫假日国際旅行社(中国江蘇省無錫市、孫曉亮社長=同右)と無錫への日本人観光客の送客について連携する契約書を交わした。
同日、東京都内のホテルで旅行会社、メディア向けに開かれた無錫市観光説明会の席で、無錫市旅遊客管理局立ち会いのもと調印式を行った。
無錫假日国際旅行はJTBに対してモデル観光コースの作成、提案を行うほか、広告宣伝費の一部を負担する。JTB側は、JTBのグループネットワークを通じて、無錫観光の宣伝、集客、送客を行う。具体的な広告宣伝費の金額や送客目標数は今後、双方協議の上決定する。
無錫市は上海市の西128キロメートルに位置。同市のハイテク工業団地にはソニー、トヨタ、コニカミノルタなど日系企業1041社が生産拠点を設けており、日本からの投資総額は110億米ドル(約8800億円)にのぼる。2011年に無錫市を訪れた観光客数は5900万人で、観光収入は900億元(約1兆1400億円)に達する。無錫へは成田空港と関西空港から直行便も就航しているが、ビジネス需要が中心だった。