KLMオランダ航空、 CO2フットプリント削減フライトを運航


 KLMオランダ航空は21日、 CO2フットプリント削減フライトを運航した。

KLMオランダ航空は4月21日の成田発アムステルダム行きの全てのお客様に代わって、CO2フットプリント削減に支出しました。

KLMオランダ航空(以下 KLM)は当社の理念と行動指針である「Fly Responsibly‐責任ある航行」に沿って地球環境と持続可能性について考え、行動を起こすことを呼びかけるアースデイの意義に賛同し、4月21日の成田発アムステルダム行きKL862便ご搭乗の全てのお客様分相当のCO2フットプリント削減をするフライトを運航いたしました。

出発準備中のKL862便

このフライトは成田空港を日本時間の4月21日20時45分に出発、ソウル・仁川国際空港を経由したのちアムステルダムへアースデイ当日の4月22日7時45分着予定で、機材はB787-9型機で運航されました。同便へご搭乗のお客様には出発前にアースデイフライトの記念の証書が手渡されました。

ゲートの様子

KLMはお客様が自発的にフライト関連の炭素排出量に支出し、個人のCO2フットプリントを削減する取り組みにご参加いただけるプログラム『CO2ZERO』を2008年から提供しております。このプログラムはご搭乗いただくフライトでお客さまご自身が利用を選択いただき、機材の種類、飛行距離、当該フライトの過去の負荷率、およびお客様が支払った金額に基づいて排出量を計算し、南米・パナマで生物多様性と雇用の創出を支えるプロジェクト「CO2OLトロピカルミックス」に直接投資されます。KLMのCO2ZEROが支援するグローバルプロジェクトは、国際環境NGOゴールド・スタンダード財団が策定、運営する「グローバル目標のためのゴールドスタンダード」の認証を受けています。

KLMは航空業界の中でいちはやくサステナビリティについて取り組みを始めており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス2021年でも17年間続いたトップ評価を維持するなど、高く評価されています。2030年までにCO2総排出量を2005年比で15%削減するための施策として、持続可能な航空燃料の利用促進、環境負荷低減にすぐれた最新機材の導入、地上業務のカーボンニュートラル化への投資を続けます。

フライト由来のカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みで欠かせないのがSAF、すなわち持続可能な航空燃料の利用です。KLMはSAFを搭載した世界初の商用航空便の運航を2011年に成功させ、今年からはアムステルダムを出発するすべてのフライトに0.5%のSAFを含む混合燃料を給油しています。さらにバイオ燃料メーカーSkyNRG社とのパートナーシップのもと、オランダのデルフゼイル市にヨーロッパ最大のSAF生産工場を建設し、バイオ燃料の生産量を増やしています。KLMが使用するSAFは使用済みの食用油から作られたバイオケロシン、または生物多様性を守り、食料供給に影響を与えない原料から作られており、従来の化石燃料と比較して炭素排出量を少なくとも75%削減することができます。

さらにKLMはボーイング787-10型機、エンブラエル195-E2型機などをはじめとする燃費効率と騒音抑制に優れた新しい機材の運航を導入し、2023年には次世代機「エアバスA320 Neo」も追加する予定です。空港を始め関連地上業務の電気動力化への切り替えも急ピッチで推進しています。

KLMのサステナビリティに関する取り組みは、こちらのウェブサイトをご覧ください。

https://flyresponsibly.klm.com/jp_ja#home

KLMオランダ航空について:KLMは1919年に創業して以来、オランダのアムステルダム・スキポール空港を拠点として、世界で最も長く存在する航空会社です。2004年にエールフランス航空と合併してエールフランス-KLMグループの一員となりました。KLMは航空業界全体でCO2フットプリントの削減をする取り組みに積極的に参加しています。2050年に炭素排出量を2005年比で50%削減するというIATAの共通目標に向け、2030年までには2005年比で絶対炭素排出量を15%削減すること、また2030年までにリサイクルができない廃棄物を50%減らし、地上業務のカーボンニュートラル化達成などの施策を実行しています。

KLMオランダ航空の「Fly Responsibly‐責任ある航行」

KLMは2019年以来「Fly Responsibly‐責任ある航行」を掲げ、持続可能な未来への道を産業間で連携する枠組みの拡大と技術改革を進め、お客様と航空業界が連帯して環境活動に取り組むことを呼びかけています。その一環としてSAF(持続可能な航空燃料)開発への投資と利用拡大の推進、お客様が自発的に炭素排出量の分担を補う活動に参加することを奨励する「CO2ZERO」プログラム、企業に対し出張や貨物輸送にに排出されるCO2削減への協同参加を進める「コーポレートSAFプログラム」などを通し、環境活動への支援とご理解をいただいています。

 
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