近畿日本ツーリスト(KNT)は11日、8月11日に東北の太平洋岸で行われる花火大会イベント「ライト・アップ・ニッポン」の運営ボランティア活動を組み込んだツアーの募集を始めた。東日本大震災の犠牲者への追悼と、東北の復興の思いを込めた同イベントに賛同して企画した。旅行代金には「復興支援金」3千円を組み込んでおり、同イベントの運営資金として寄付する。
ライト・アップ・ニッポンは、花火大会を通して被災地はじめ日本を元気にしようというイベントで、都内の20、30代の社会人有志による実行委員会が主催。協賛企業と個人からの寄付を原資に、岩手県山田町、大槌町、釜石市、大船渡市三陸町、宮城県石巻市、福島県いわき市、南相馬市など計10カ所以上で午後7時から一斉に花火を打ち上げる。観光庁や各国大使館の後援も受けている。
KNTでは、岩手・平泉や宮城・松島での観光と同イベントでのボランティア活動を組み合わせたツアーやボランティア活動のみのツアーを設定。ボランティア活動では、花火打ち上げ場所周辺などの交通整理や自主警備、運営本部周辺での事務作業などを行う。
このほか同イベントの鑑賞のみを目的としたツアーも用意した。
旅行代金は、例えば平泉観光付きコースの場合、8月10〜12日の0泊3日(10、11日は車中泊)で大人1人2万円。