近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(CT)は5月27日、長野、新潟県の信越9市町村(飯山市、信濃町、飯綱町、中野市、山ノ内町、木島平村、栄村、野沢温泉村、妙高市)からなる信越9市町村広域観光連絡会議と地域活性化のための連携協定に関する包括連携協定を締結した。信越自然郷の観光資源を活用しながら、官民連携を推進していく。
包括連携協定は、相互の連携を強化し、信越自然郷の観光資源を活用した交流人口の増加と相互の情報共有によるニーズの把握と活用で、地域の活性化と住民生活の向上に寄与することが目的。
KNTとCTは、これまでも同地域への旅行商品の企画、実施を展開。2019年度からは、地域活性化企業人としてKNTの社員を信越9市町村広域観光連絡会議の事務局となる飯山市広域観光推進室に派遣し、協力体制を取っている。
連携では、(1)観光、イベントを通じた交流人口の拡大(2)産業、経済、文化、歴史、スポーツの振興(3)地域の魅力発信および地域経済の活性化(4)その他目的達成に必要な事項―を協力する。
今後は、KNTがワーケーションの推進やサイクルツーリズム事業の支援など、CTが自然をテーマにしたツアーやロングステイなどの商品企画、販売を行う。
同日には飯山市の飯山市文化交流館「なちゅら」で締結式を開催。信越9市町村広域観光連絡会議は「信越自然郷エリアの魅力を広く発信し、国内はもとより新たな分野へ挑戦したい」と話した。
KNTの大原浩取締役兼事業推進本部長は「誘客だけでなく地域の課題を解決するために共に取り組む」、CTの平野恭一専務は「旅行商品の造成、販売・誘客から地域のファンづくりにつなげる」と述べた。
締結式の様子