KNTの提携販売店、特約店で構成するKNT旅丸会(会長=古舘俊一・肥前ツーリスト社長、265会員)は09年度(1〜12月)、前年比5%増の総販売高377億円を目指す。このうちメイトは同5%増の180億円、宿泊券販売は同2%増の22億5千万円。地域旅丸会ごとの販売目標も設定し、目標達成へ会一丸となった取り組みを進める構えだ。
1月30日に東京都品川区のパシフィック東京で開いた総会で、今年度の事業方針や目標を決めた。今年度は、(1)「まつり・イン・ハワイ」への送客(2)宿泊券増売キャンペーン(3)地域旅丸会の活動推進(4)メイトホリデイの増売のための販促キャンペーン──などの事業を展開する。
今年度から新たに全国6つの地域旅丸会ごとにメイト、ホリデイ、宿泊券の販売目標を立てたことについて、菊池剛志・KNT提携販売事業本部カンパニー長は、「より踏み込んだ目標を建てることで強い旅丸会にしようという各地域会長の意を受けたもの」と説明。その上で、「会員が強くなれば、おのずと当社も強くなる。そういった関係を作れるような取り組みをしていきたい」と述べ、増売への協力を求めた。
昨年度の販売高は、夏商戦期を含む6〜8月にかけて発生したシステムトラブルや景況感の悪化などの影響から、目標額をおよそ12%下回る359億6千万円だった。
遠藤氏が 会長就任
KNT旅丸会は、同会の会長に遠藤三木茂副会長(栃木県宇都宮市、関東総合企画社長)を決めた。総会に先立ち開かれた役員会で選任された。
1月30日に観光経済新聞社の取材に応じ、会長としての抱負などを語った遠藤新会長は、「われわれは単独では良い仕事はできない。KNTから得た情報やノウハウを旅丸会会員が自社の社員に周知徹底し、仕事に生かしていくことが、厳しい時代を生き残る上で最も大事だ」と強調した。
またKNTに対しては、昨年発生したようなシステムトラブルの再発防止策の徹底を求めたほか、他社の先を行く商品づくりを期待したいとの考えを示した。
あいさつする古館会長