KNTは1月30日、近畿日本鉄道の吉川勝久副社長を次期社長とする人事を内定した。吉川氏が社長に就任すると、安部和壽元社長以来11年ぶりの近鉄出身社長となる。併せて、KNT非常勤取締役を務める、山口昌紀・近畿日本鉄道会長を取締役会長に迎える。今秋にも固まるKNTの次期経営計画への近鉄の影響力が強まりそうだ。
3月下旬に開く同社株主総会で正式に就任する予定。吉川氏は経営企画部門などを歩み、現在は経営企画部を担当するほかグループ事業本部長も務める。けいはんなバスホールディングスの社長をはじめ、グループ企業13社の取締役なども兼務する。
現社長の太田孝氏は取締役相談役に就く見込み。太田氏は04年1月に社長就任。プラットフォーム戦略を掲げ、各社との事業提携を進めたほか、今年1月の大幅な事業再編を主導し、仕入・企画部門や店頭販売部門の再編を行った。
吉川 勝久氏 (よしかわ・かつひさ)1968年京大経卒、近畿日本鉄道入社。01年取締役、05年専務を経て07年より取締役副社長。62歳。奈良県出身。
吉川 勝久氏