近畿日本ツーリスト(KNT)は4月1日、国内外のスポーツ関連イベントに関わる需要開発や先行営業を手掛ける部署として、海外旅行部内のスポーツイベント事業部を改組し、新たに「スポーツ事業部」を置いた。スポーツイベントの誘致に関わる調査や地域振興を目的したコンサルティングなども行い、スポーツイベント分野での事業拡大を図る。
バンクーバー冬季オリンピックやFIFAワールドカップ(W杯)のチケット手配や宿泊、輸送関連業務のために09年1月に創設したスポーツイベント事業部を改組した。
スポーツ事業部は、海外、国内両部及び各カンパニーには属さず、地域振興事業部、商事販売事業部、関連商品事業部と同様に独立した事業部として利益責任を負う。
スポーツイベント事業部の取り扱ってきたオリンピックなどの大型国際スポーツイベントに関わる仕入れ、契約、提携体制の強化を図るとともに、これまでスポーツイベントに関わってきたノウハウの提供などを行う。
観光庁によるスポーツツーリズム推進事業に呼応して、スポーツによる産業振興・都市活性化を図る組織「スポーツコミッション」の支援や新規イベントの創出なども行い、インバウンド拡大も視野に入れた地域活性化事業を手掛ける。
要員はスポーツイベント経験者や自治体営業担当者など10人。
売り上げ目標は、2012年度25億円に設定した。