近畿日本ツーリスト(KNT)はこのほど、中国国内の旅行会社向けの旅行商材販売システム(GDS)を運営するトラベルスカイテクノロジーと提携した。提携により、KNT運営の訪日客向け宿泊予約サイト「ジャパントラベラーオンライン」(JTO)で販売する中国人訪日客向けの客室在庫をトラベルスカイに提供。中国の旅行会社に航空券と併せ購入してもらえるようにすることで、中国人訪日旅行の需要取り込みを狙う。
11月からJTOを通じて、同サイトで販売している国内の旅館・ホテル約1千施設の客室の販売を始める。
販売目標は来年11月までに2万人。
JTOは09年8月に開設。英語、韓国語、中国語の簡体字、繁体字に対応し、国内の旅館・ホテル約2千施設の客室を個人客や旅行会社、ネット専業旅行社などに向け販売している。
原発事故や円高の進行により訪日旅行市場は厳しい環境が続いているがKNTではJTOの販売目標を12年度25億円に設定しており、中国国内の6600社以上の旅行会社との販売ネットワークを持つトラベルスカイと提携し販売チャネルを拡充することで、販売強化を図りたい考えだ。