近畿日本ツーリスト(KNT)は今年下期(09年10月〜10年3月)、海外企画旅行商品ブランド「ホリデイ」で、マラソンや祭などのイベントに合わせた商品を積極展開する。景気動向などに左右されにくい、明確な目的のある旅行(SIT)商品を多数打ち出すことで需要を取り込み、下期の販売拡大につなげたい考えだ。
7月29日、東京都内で行った下期商品発表で方針を明らかにした。例えば、12月13日に米国ハワイ州で開催される大会「JALホノルルマラソン2009」当日に出発する商品「クリスマスinハワイ・ホノルル6日間」などを設定。同商品だけで1千人の送客を目指す。
また従来は「年末年始のたたき売り」(田口久喜・旅行事業創発本部海外旅行部東日本海外仕入ホリデイ事業部長)でしかなかったクリスマス時期の商品に注目。米国・サイパン島そばの無人島・マニャガハ島を貸し切ってクリスマスパーティーを開くツアーやコンチネンタル航空のチャーター便を使い約2時間の初日の出フライトを楽しめるツアーなど、独自イベントを盛り込んだ商品を展開する。
田口部長は、「KNTならではの、『おもしろいな、めずらしいな』という商品を展開したい」と意欲を語った。
このほか下期は、上期からホリデイで販売を始めた高品質の商品ブランド「ラグゼ」に従来の80〜100万円台の商品に加え30万円台の商品も投入、販売拡大を図る。
下期の送客目標は前年比15%増の22万5千人。