KNTは1日、韓国の江原道(カンウォンド、金知事)と来年の日本人観光客誘致増大に関する業務協約を結んだ。同社が韓国の地方自治体と業務提携を結ぶのは初めて。チャーター機を3回設定するほか、専用商品の造成などにより、08年内に1万人の送客を目指す。
金知事は「05年の(韓国映画)『四月の雪』での日本人客誘致でも、KNTは2500人の送客を実現している。1万人の送客のために、道としても最善の協力を行う」とし、KNTによる送客に対して着陸料や空港使用料などの費用を道が負担する意向を示した。これに対しKNTの越智良典常務は、「(KNTの韓国への送客数は)4月以降、前年比30%以上の伸びを示している」と話し、送客増へ意欲をみせた。
KNTは、江原道の襄陽(ヤンヤン)国際空港を利用したチャーター機を3便設定し、江陵端午祭などのイベントに合わせた商品造成と送客を行うほか、韓国の国内便を利用した、釜山〜江原道をまわる新商品を展開する。また現在、日本人観光客の8、9割がソウルを目的地としていることから、ソウル滞在の日本人客が江原道を回れる日帰りシャトルバスの運行も行う。
KNTは07年、韓国観光公社と15万人キャンペーンを実施、すでに14万人以上を送客しており年内に目標を達成できる見込み。「(来年以降)韓国全体への送客から各地域へと力点をシフトし、継続的に観光資源の深堀りを進めたい」(越智常務)。
固く握手を交わす金知事(左)と越智常務