KNTは今年上期商品(4〜9月、東京出発)から、海外企画旅行商品ブランド「ホリデイ」で、従来、同社のラグジュアリー層向け旗艦店「ラグゼ銀座マロニエ(銀座支店)」でのみ販売していた高価格・高品質の旅行商品の販売を始める。従来のホリデイにはなかった価格帯の上質な商品を全国のグループ店舗で販売することで、こだわりある旅行者の需要取り込みを図る。
ラグゼ商品はこれまで、銀座店で造成、販売してきたが、パッケージ化しホリデイのシステムでコンピューター管理することで、全国のKNTツーリストや提携販売店で販売できるようにする。また他のホリデイ商品よりも1、2カ月早く発表し、早期申し込み客の囲い込みを図る考えだ。
ホリデイで売り出すラグゼブランド商品は従来50〜70万円安い80〜100万円の価格帯を想定する。現行のホリデイ商品よりも40〜50万円高いが、利用する宿泊施設や航空座席なども大幅にランクアップする予定だ。
従来のホリデイ商品の受注過程で、「正月などの繁忙期の部屋を確実に確保してほしい」「6人でまわりたい」などのアレンジを必要とする見積もり希望が増えていることから、高価格であっても利用者のニーズに細かに対応できる商品であれば需要があると判断した。