近畿日本ツーリスト(KNT)と日本旅行はこのほど、両社の共同プロジェクト「地域を元気にするプロジェクト」の第3弾として、共同企画商品「き・ら・り 北海道」を発売した。両社のノウハウを生かして「本物志向」をコンセプトに造成した商品を販売することで需要を喚起し、北海道全域への送客を図る。JR北海道の協力も受け、鉄道を利用したこだわりの旅やエリア周遊型の商品を展開する。
「本物志向」にこだわり、知床でのヒグマウォッチングクルーズや地元調理師から昔ながらのイカ料理を習う「いか&ガゴメ昆布クッキング」など、北海道でしか体験できない感動や価値を味わったり、地元の文化や江歴史を知ったりできる内容。JR北海道の協力により、「寝台特急北斗星」はじめさまざまな列車を使った旅の魅力にも焦点を当てる。
滞在型個人旅行商品「き・ら・りステイ」では、函館湯の川、道北など6エリアをゆったり楽しめるよう、2泊3日を基本に最大7泊8日までの延泊プランを設定。空港などを拠点に列車で周遊しながら、1千円程度のクーポンを使って松前漬け作り体験やご当地グルメ「スープカレー」「豚丼」などを楽しめるようにした。
KNTと日本旅行それぞれの国内企画旅行商品ブランド「メイト」「赤い風船」の商品として、首都圏、中部、関西、九州、道内地区の直営店舗、提携販売店舗で販売する。パンフレットは、メイト、赤い風船のロゴ以外は両社パンフレットのデザインを統一。両社ロゴをあしらうなどして共同企画商品であることが分かるようになっている。
き・ら・り北海道「道南から、道東、道北へと各地域の魅力に広くスポットを当てることで、従来商品にない、北海道全体への送客を狙う」と両社。
販売目標は、今年4〜9月の期間で両社計前年同期比14%増の21万5千人。
両社のパンフレット