マイナス影響から“巻き返す”
KNT―CTパートナーズ会(KCP)長野支部は14日、昨年10月に発生した台風19号の影響による送客数減からの回復を目指し、KCPに加盟する団体や事業者など会員と、近畿日本ツーリスト(KNT)グループ、クラブツーリズム(CT)との商談会を長野県松本市のホテルブエナビスタで開催した。商談会には約160人が参加。台風災害、雪不足、新型コロナウイルスの感染問題と立て続けに受けるマイナスの影響からの巻き返しを図る。
商談会は、会社側がブースを設置し会員がブースに訪れるフリーマッチング形式で実施。会員は、今夏のプランや来年に開催される善光寺御開帳、2022年に諏訪大社で開催される御柱祭に向けての提案を行った。
松本観光コンベンション協会の小林務課長は「団体客は減り、入り込みは落ち込んでいる。新型肺炎問題も早く収束してほしい」と話す。白馬観光開発の太田悟取締役は「かなり厳しい状況にある。夏を楽しめる企画を早く用意し、告知していきたい」とトップシーズンでの巻き返しを誓う。
KNT―CTホールディングスの酒井博執行役員国内旅行部長は「潮目が変わった時に安心安全で旅行できることを情報発信していく」と述べている。近畿日本ツーリスト関東長野支店の佐々木尚央支店長は「県の観光復興ため『令和元年ふっこう割』をいち早く長野県の商品から投入したり、全社キャンペーンを行ったりしている。回復はまだ完全ではないが、商談会を継続するなど活性化につながる取り組みを加速し、近いうちに以前の水準以上まで必ず引き上げる」と意気込む。
商談会の様子