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KNT-CTホールディングス(HD)は4月23日、連結子会社である近畿日本ツーリスト(KNT)と近畿日本ツーリストグループラネット(BP)間の会社分割(吸収分割)を実施すると発表した。昨年5月に策定した中期経営計画(2024年度~26年度)で定めたグループ一体運営強化の一環。KNTの「訪日団体事業」と個人向けの「WEB販売事業」をBPに承継させる再編で、2025年7月1日を効力発生日として実施する。
今回の決議は、同社が昨年5月に策定した中期経営計画に基づく「インバウンド中核会社の組成」ならびに「WEB販売事業における訪日および国内市場の一体運営」を実現するための施策。信頼回復と持続的成長に向けたグループ一体運営の強化策の一環として位置づけ、訪日事業の成長をさらに加速させるとともに、訪日市場と国内市場に分かれるWEB販売事業の一層の運営効率化を図る。
再編に伴い、KNTのグローバル営業支店が所管する「訪日団体事業」と、個人向けの「WEB販売事業」をBPに移管。移管後は、BPでは「訪日団体事業」と訪日&国内市場向けの「WEB販売事業」として継承する。
※同社資料
今回の吸収分割は同社の子会社間で行われるため、株式の割当その他の対価の交付は行われない。また承継会社のBPは、KNTから対象事業に関する資産、負債その他の権利義務および契約(労働契約を除く)上の地位を承継し、BPが承継する債務については、分割会社が重畳的債務引き受けを行う。
KNT-CT HDによると、「本吸収分割は当社の連結子会社間で行うため、2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微である」としている。