KNT―CTホールディングス(HD)グループは2日、東京・白金台のシェラトン都ホテル東京で、4年ぶりとなる合同入社式を開催した。米田昭正社長は157人の新入社員を前に、次のように訓示した。
一、当社グループは今、過大請求事案を経て再発防止策を立て、一歩ずつお客さまの信頼回復に進んでいるところだ。皆さんもわれわれと一緒に、まずは信頼回復の道を歩んでいってほしい。
一、会社とは社会の「公器」であり、給与とはお客さまからいただいた料金の一部を分配してもらうもの。社会人になるということは社会の一員になるということであり、「社会課題を解決する」=「社会のためになる」。その貢献分が給与になる。つまり、社会の仕組みの一部を担うということ、それが皆さんの責任になるということ。
一、お客さまの喜びや笑顔がチームの喜びになり、それが自分の喜びや幸福につながるといい、間接的なリアクションに働きがいを見いだすのがホスピタリティ産業の本質。
一、人間はAIにできないことをやらなければ意味はない。臨機応変な対応はAIは苦手。積み上げた知識と積み重ねた経験でお客さまの笑顔に臨機応変で対応してほしい。
一、当社は来年70周年を迎える。2055年には100周年を迎えるが、その100周年となる当社を支えるのは今この場にいる皆さんだ。
訓示を述べる米田社長(中央)