全国旅行支援、BPO事業で回復
KNT―CTホールディングス(HD)が1日に発表した2023年3月期通期決算(22年4月1日~23年3月31日)の連結純利益は117億9000万円(前期は57億7100万円の赤字)となった。全国旅行支援による個人旅行の伸長、修学旅行などの団体旅行の催行、従来の観光施設運営業務や観光振興業務等に加え、新型コロナウイルス関係業務等の受託を含むBPO事業が底上げ要因となり、4期ぶりの黒字となった。
冒頭、米田昭正社長は近畿日本ツーリストによるコロナ関連の過大請求事案について、「多大な迷惑、心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げる。信用回復に全力を尽くしたい」と謝罪。「信頼回復を第一に真摯(しんし)に取り組む」と話した。
同社の連結売上高は、前期比80.2%増の2521億5200万円(同過大請求事案を受け、約14億7千万円を減額)、営業利益は114億1100万円(前期は76億8600万円の赤字)、経常利益は120億5800万円(前期は38億600万円の赤字)だった。
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