KNT―CTホールディングス(HD)は6日、近畿日本ツーリスト(KNT)、クラブツーリズム(CT)で東京2020オリンピック公式観戦ツアーと東京2020パラリンピック公式観戦ツアーを含む「2020福袋シリーズ」の申し込み受け付けを開始した。開会式や閉会式とメダルセッションを組み合わせた観戦コースなどを販売。予約サイトで12月26日まで受け付け、抽選で販売する。
KNT―CTHDは、東京2020のオフィシャル旅行サービスパートナー。2020福袋シリーズでは、オリンピック公式観戦ツアーを全7商品、パラリンピック公式観戦ツアーを全5商品用意する。イチ押し商品は、「開会式と注目5競技観戦コース8日間」だ。オリンピック開会式のほか、柔道、水泳〈競泳〉、ソフトボール、体操、卓球の全5競技のメダルセッションを観戦する。料金は、大人1人202万円。宿泊は、帝国ホテル(東京都千代田区)を連泊で利用する。また、特典としてトヨタ自動車の超小型モビリティ「TOYOTA I―ROAD」の試乗体験や、アシックス社製東京2020オリンピック日本代表選手団公式応援グッズ(Tシャツ、マフラータオル)が付く。
このほか、閉会式とメダルセッションを観戦する商品や、決勝を連日観戦する商品、「美しさ」「速さ」「強さ」のテーマから選び観戦する商品、パラリンピックに出場するアスリートと交流する商品などを販売している。
同日には、記者発表会を東京・有明の「VILLARS climbing」で開催。2020福袋シリーズのほか、新たにグループ観戦プランやサポートラウンジの新設を発表した。グループ観戦プランは、8人以上を対象に観戦チケットと宿泊などをセットにしたオーダーメイドのプランを提案するもの。サポートラウンジは、東京都港区にあるホテル「都シティ東京高輪」に設けられ、「見どころ解説セミナー」や「競技体験コーナー」、相談窓口などのサービスを提供する予定だ。同社の米田昭正社長は、「個人向けの商品以外に企業、グループ、団体にも応えられるオーダーメイドの旅行も用意した」と自信をのぞかせた。また、マラソン競技の会場が東京から北海道・札幌へ変更になったことの対応について、国内旅行部の酒井博部長は「いったん解約をお願いし、札幌でプランを組めるようになれば再度案内したい」と述べた。
記者発表会には、ゲストとして2008年北京五輪の柔道女子63キロ級で金メダルを獲得した柔道家の谷本歩実さん、バスケットボールアナリストの佐々木クリスさんが登場し、「見どころ解説セミナー」などを行った。注目選手について、谷本さんは「柔道男子66キロ級の阿部一二三選手と丸山城志郎選手による代表選考は熾烈(しれつ)を極めている。オリンピックの決勝よりレベルは高い」と述べた。佐々木さんは、「八村塁選手ももちろんだが、海外でNBAの育成リーグに挑戦している馬場雄大選手に注目している。日本の起爆剤になる」と期待した。
福袋シリーズをPR(左から佐々木さん、谷本さん、酒井部長)