ＫＮＴ―ＣＴホールディングスはこのほど、日本各地に存在する居心地の良い空間や施設を紹介するＷｅｂメディア「ｃｈｉｌｌ＋（チルプラス）」を開設した。若年層を中心に広がりを見せる「チル」の概念から派生した「チル消費」に商機を見いだし、全国各地で地域活性化を促すコンテンツ作りを目指す。
チルはスラングの「ｃｈｉｌｌ」から派生した言葉で、リラックスした状態や穏やかに過ごすことを指す概念。Ｚ世代を中心にトレンドになり、ＳＮＳの普及などにより常に情報にさらされる現代社会において、日常生活や仕事のストレスから解放され、心身をリフレッシュするニーズは年々高まりを見せている。
チル関連のさまざまな商品や活動も登場しており、あらゆる場面でチル消費が注目されている一方、こうした情報の入手は煩雑化もしており、チルを提供する事業者や自治体から消費者への情報が届きにくい点が課題となりつつある。同社ではこうした状況を解決するべく、「チルして地域活性化」事業を始動し、チルに関連する情報に特化したメディアを開設するに至ったという。
今回開設したチルプラスは、サウナやカフェ、キャンプ場やグランピング施設、1棟貸しのヴィラなど、さまざまなジャンルの居心地良い施設のほか、景色によって移り変わる自然の風景など、心癒やされる空間も厳選して紹介する。どこがチルに適しているかといった厳選した理由など、テキストだけでは伝わらない雰囲気や空気感はショート動画で表現する。
掲載されている施設では「ｃｈｉｌｌ＋クーポン」が使用でき、施設利用料の割引やドリンクサービスなどの特典も用意する。
同社は、将来的には施設の予約機能などの拡充をしていく方針で、「チルなコト・モノ」に特化したマーケットプレイス事業への成長を目指す。このほか、インバウンド向けにも日本のチル情報を発信できるよう、順次多言語対応も進めていく予定。
