KTO、クラツー、東武と業務協約


写真左から岡本、李、坂巻の各氏

写真左から岡本、李、坂巻の各氏

 韓国観光公社(KTO、李参社長)は韓国の仏教文化を軸にした日本人向け観光商品のプロモーションを本格化する。主に1泊2日で寺に宿泊し、僧侶の生活を体験するプログラム「テンプルステイ」や、四国88カ所巡礼や西国33カ所巡礼に着想を得て開発した韓国「33観音聖地」巡りを積極的にPRしていく。

 大韓仏教曹渓宗・韓国仏教文化事業団の監修による日本語ガイドブック「韓国テンプルステイ」と、33の寺の写真、場所、特徴を日本語で記載した地図「33観音聖地」もこのほど完成。配布を始めた。

 1月31日には、韓国仏教文化観光商品の共同開発、広報支援などについて、クラブツーリズム(岡本邦夫社長)と東武トラベル(坂巻伸昭社長)の2社と業務協約を締結した。

 帝国ホテルで開いた業務協約調印式で李社長は、「韓国には仏教伝来後、1700年に及ぶ韓国仏教の歴史、精神文化がある。仏教文化は日本でも深く浸透しており関心も高い。両国の仏教の違いを体験し、学ぶ旅行商品などを両社とともに積極的に開発していく」と協約締結の目的と意義を語った。

 クラブツーリズムは、同社顧客会員で構成する数々の会を運営している。その中の1つに会員数約1万人の「仏教文化を知る会」もあり、既に各種国内旅行を催行している。まずは同会会員を中心に韓国仏教ツアーの販売を拡大していく。新観光素材の投入で韓国に「昨年の2倍、2万人の送客を目指す」(岡本社長)。

 東武トラベルは昨年10月、日本の曹洞宗の僧侶・檀家の約600人が訪韓し、韓国曹渓宗の同約600人と相互交流するイベント「仏教交流集会2010・日韓合同平和記念法要・日韓仏教徒交流レセプション」の企画と団体手配を担当し、成功させた。この実績が韓国仏教文化事業団とKTOから評価された。

 坂巻社長は会見で「仏教交流集会の現場で、仏教による国や民族を超越したつながり、そして旅行業の原点を感じた。企画と送客に精一杯取り組む」と意気込みを語った。

写真左から岡本、李、坂巻の各氏
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