じゃらんリサーチセンター(JRC)は7日、国内線LCC(格安航空会社)の利用実態調査結果を発表した。それによると、直近1年間の飛行機利用者のうち、LCC利用者は7%で関西居住者の割合が高く、認知度、満足度ナンバーワンはピーチ・アビエーションだった。
調査は2012年2月から今年1月までに飛行機で国内旅行、または帰省した人1337人を対象に実施。集計対象数は930人。LCCはピーチのほか、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパン。
利用者を性、年代別に見ると、男女とも20代がもっとも多く、それぞれ14.9%、10.4%だった。地域別では関西(14.7%)、北海道(12.1%)、九州.沖縄(11.2%)で高い。
認知率はピーチがトップで75.5%。ジェットスターは70.2%、エアアジアは58.9%だった。ピーチは満足度も高く、「非常に満足」「やや満足」を合わせると87.7%に達し、他の2社を抑えた。
国内線、国際線に関わらず、今後LCCを利用したいがどうか尋ねたところ、「積極的に利用したい」が15.0%、「やや利用したいと思う」が50.8%あった。特に男性の利用意向が高く、9割に上っている。
LCCの魅力の一つは運賃の安さだが、LCC利用によって浮いたお金を何に使ったか聞いたところ、「現地滞在の買い物や食事で少し贅沢をした」が40.9%ともっとも多かった。次いで「次回の訪問に回す」が20.2%、「現地滞在の日数(宿泊日数)を増やした」は7.9%あり、宿泊施設にとっては歓迎すべき数字も出ている。