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LEDディスプレイで映像を使った演出ができる宴会場「HINATA/陽」。ホテルの目玉の一つだ
昨年の11月29日、静岡県磐田市に「GREENITY IWATA(グリニティ イワタ)」が新築オープンした。それまでの磐田グランドホテルが老巧化していたためすべて取り壊し、建て直した。併せて、ホテル名を刷新し、リブランディングを図っている。
顧客ターゲットを30~40代の女性に絞った。その狙いを管理部長の曽根隆氏と、飲料部長の堀井俊克氏はこう話す。「この層の方たちに忙しい日常から離れて温泉や緑豊かなガーデン等で心と体をリセットしていただきたい」。1万平方メートルある敷地の半分は庭とし、55ある全客室は38平方メートル以上を確保した。さらに、すべてをツインルームとし、八つの部屋タイプを用意。「ゆっくりと滞在していただくため」と両氏。
大浴場は天然温泉で、ロウリュが楽しめるフィンランド式サウナも設けた。レストランは和と洋の二つがあり、ガーデンに面したくつろぎの空間で、地元食材を中心としたこだわりの食材により、共に心も体も満たされる至福のひと時を楽しめる内容となっている。
宴会場は二つ。「光」をテーマにデザインされた「KIRAMEKI/煌」は500平方メートル以上の広さで、着座形式で最大250席に対応する。一方の「HINATA/陽」は90平方メートルのバルコニーを併設。70人までのパーティー利用に最適という。
HINATAにはシャープNECディスプレイソリューションズ(東京都港区)が提供する屋内用LEDディスプレイのEシリーズ「LED―E015i―135」が設置されている。「着席のパーティーや披露宴の際に、映像を使った演出を明るい室内で実現したい」「新しい映像装置を新築ホテルの目玉に」が主な導入目的。曽根氏と堀井氏によるとHINATAの天井高は、大宴会場のKIRAMEKIほど高くなく、外光を取り入れる設計になっているためプロジェクターの設置に不向きだった。
LEDディスプレイは、高輝度で色鮮やかな映像表示が特徴。同館に採用されているモデルは、608ミリ×342ミリのLEDモジュールを5列・5段にシームレスに組み合わせた25台構成。横幅が約3メートルで、高さが約1・7メートルの135型マルチスクリーンとなっている。さらに、フルHD(1920×1080ドット)の表示解像度も特徴。全面ガラス張りの明るい環境下でもくっきり鮮やかな高画質表示ができる。
曽根氏と堀井氏は「外光が差し込んでいる状態でも、映像ははっきりと見える。セミナーや研修時のプレゼン資料の表示にも適しており、使い勝手が良い」と評価している。
LEDディスプレイの問い合わせ先は、同社モニター・インフォメーションセンターTEL(0120)975380。
LEDディスプレイで映像を使った演出ができる宴会場「HINATA/陽」。ホテルの目玉の一つだ
昨年11月に新築オープン(外観)