東京都江東区にある「東京都現代美術館(MOT)」は、1995年に開館。来年に20周年を迎える。約4700点の収蔵作品を生かし、常設展示や特色のある企画展示を展開する。館内にはレストランやカフェ、周辺には公園もあり「一日中、十分に楽しんでいただける」と広報の野口玲子さん。現在、企画展として「東京アートミーティング」と「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展を開催中だ。会期は、来年1月4日まで。
第5回目となる東京アートミーティング展のテーマは、「身体パフォーマンス」。狂言師の野村萬斎氏を総合アドバイザーに迎え、ダンス、能・狂言などの伝統芸能から演劇、スポーツなどの身体の動きを、絵画、映像、インスタレーションで紹介。例えば、精密なドローイングに自発的な身体の動きを組み合わせて表現した現代画家のジュリー・メーレトゥの作品などを展示する。
一方のミシェル・ゴンドリー展は、著名ミュージシャンのミュージックビデオや長編映画を手掛けるミシェル・ゴンドリーの絵画や映像作品などを展示する。
両展ともに大胆な映像とインスタレーションを用いている点も特徴だ。
東京アートミーティング展では、サッカーのジダン選手のみをカメラ17台を使って撮影し、試合中の身体の動きを徹底的に記録した映像を大スクリーン2台に映し出す。
ミシェル・ゴンドリー展では、代表的なミュージックビデオの中から19作品を選び、ゴンドリー自らが考案したインスタレーションを合計19のスクリーンに流す。
これらの映像を表現するプロジェクターやモニターは、デジタルサイネージ(電子看板)を得意するNECディスプレイソリューションズ(東京都港区)の製品を使用した。
この件についての問い合わせ先は、東京都現代美術館TEL03(5245)4111。
東京都現代美術館ミシェル・ゴンドリー展での展示風景