新潟県糸魚川市は県最西端に位置し、日本海に面する北アルプス麓の都市。交通の要衝として知られるが、昨年3月の北陸新幹線開業で、県西部の拠点都市としての重要性がさらに増している。
同市は新幹線開業にあわせ、主に国内外の観光客向けとして、効果的なPR手段はないか検討していた。そこで目を付けたのが市の玄関口、糸魚川駅に新たに造られる自由通路だった。
自由通路は、在来線駅舎と新設の新幹線駅舎をつなぎ、自然と人が集まるにぎわいの場。市は行き交う乗降客の目に触れやすい「広告表示スペース」として最適と考えた。紙のポスターや電光掲示板、デジタルサイネージ(電子看板)など複数の候補の中から、大画面表示や最新情報更新、美しい画像・映像が実現するNECのデジタルサイネージが最適との結論に達し、導入を決めた。
駅の整備状況にあわせて段階的に設置・運用することになり、新幹線開業直前の昨年2月までに、2階自由通路日本海口(北口)とアルプス口(南口)にそれぞれ110型大画面の4面マルチ、南北の1階待合室にもそれぞれ4面を配置。現在は市役所から遠隔操作で観光情報や公共交通機関の時刻表示、地元企業のPRといったコンテンツを配信・放映している。
運用管理している同市産業部建設課の室橋浩主査は「一回コンテンツを取り込んで設定すれば、自動で情報が流れる簡単さが便利。アフターサービスもNECさんが適宜対応してくれて助かる」と、管理の簡便さを語る。
製品の詳細は、NECディスプレイソリューションズのホームページ(http://www.nec-display.com/jp/)へ。
アルプス口に設置された4面マルチ