地域の課題解決、産業振興へ
日本旅行と日本旅行協定旅館ホテル連盟(日旅連)は3日、「SDGs共同宣言」を締結した。地域の課題解決、産業振興や、環境問題を考慮した旅行商品の造成を共同で推進。「持続可能なツーリズム」の実現を目指す。
宣言は「将来にわたり発展できる、地域の実情にあった事業を行います」「環境への影響を考え、お客様の行動変容につながる商品を創ります」「観光産業のみならず、多様な産業と共創し、地域経済の発展に寄与します」の3点。
日本旅行と日旅連合同の「SDGs推進特別委員会」を立ち上げる。委員長に日本旅行の小谷野悦光社長、副委員長に日旅連の桑島繁行会長(北海道・北こぶし知床ホテル&リゾート会長)が就任。日本旅行のソリューション部門(ソリューション事業本部、事業共創推進本部)、ツーリズム部門(ツーリズム事業本部)、インバウンド部門(インバウンド事業推進部、訪日旅行営業部)と日旅連営業推進委員会の法人需要創造委員会、個人需要創造委員会、訪日需要創造委員会が連携し、事業を進める。
日旅連の会員施設やエリアでのSDGsに関する顕著な成果を収めた取り組みを表彰する「SDGs推進特別賞」も設ける。施設とエリアを対象に、新しい商品造成や販売拡大につながった取り組みを表彰する「日旅連賞」、日本旅行の社員を対象に、日旅連加盟施設の販売拡大につながる取り組みに寄与した人を表彰する「社員賞」の二つを設ける。受賞した取り組みは、例年2月に開催される「サステナブル・ブランド国際会議」で行われる「全国SDGs未来都市ブランド会議」で発表することも検討している。
今後、各部署の取り組みを整理した上で、4月中旬にキックオフミーティングを開催、取り組み内容を決定する。
日本旅行の小谷野社長は「(日旅連の)皆さまとのパートナーシップが大事だ。共同宣言を皮切りに、旅館・ホテルの皆さまと地域をさらにしっかりと応援する」、日旅連の桑島会長は「今回の取り組みでわれわれが選ばれる施設、地域になることを目指す」と述べた。
記念撮影に臨む小谷野社長(左から2番目)、桑島会長(右から2番目)ら。日旅の「宣伝部長」ハローキティも「SDGs模様」の衣装で参加した(東京・ホテルメトロポリタンで)