ホテルオークラ(東京都港区、荻田敏宏社長)は6月25日、現在建て替え中で、東京五輪前年の19年9月上旬に開業を予定している「ホテルオークラ東京」新本館の施設概要を発表した。
新しいホテルの名称は「The Okura Tokyo(オークラ東京)」。高層棟「オークラプレステージタワー」と中層棟「オークラヘリテージウイング」の2棟で構成する。客室は合計508室。
オークラプレステージタワーは地上41階建てで、28~40階に368室を配置する。標準客室面積は約50平方メートル。間口を6.0~7.2メートルと広く設計した。客室以外のフロアには、宴会場、レストラン、一般企業のオフィスなどが入る。宴会場は、最大収容人数2500人の大宴会場「平安の間」(面積2千平方メートル、天井高7.5メートル)をはじめ、合計20室を設ける。
オークラヘリテージウイングは、地上17階建てで、全140室。標準客室面積は約60平方メートル、間口は8メートル以上に設定した。客室は、リビング空間に大きな窓面をとったワイドリビングタイプと、浴室で外を見ながらゆったりくつろげるビューバスタイプの2タイプを用意。建物北側に広大な庭園があることを生かし、6~9階の建物北側の客室にはバルコニーを設置する。ロビーには和の趣を取り入れ、日本料理店、茶室も設ける。
ホテルオークラの荻田敏宏社長は、開発コンセプトについて「新ホテルは『伝統を革新』をテーマに『清楚にして優雅』『華美過ぎない洗練された上質さ』を目指した」と説明。さらに「日本の美を継承するホテルとしての独立性を確保し、国内外の賓客の迎賓館ともなるホテルとして運営していく。和のこころをもって世界をもてなしたい」と意気込みを語った。
荻田敏宏社長(中央)