TIAS、訪日客の接客支援で新サービス提供 フロント業務負担軽減へ


さまざまな利用シーンを想定したプランを用意

専用アプリで通訳者を手配

 KNT―CTホールディングス(HD)のグループ会社であるツーリストインターナショナルアシスタンスサービス(TIAS、東京都港区)はこのほど、旅館・ホテル向けの新たな通訳支援サービスの提供を6月から開始すると発表した。フロント等での訪日宿泊者接客時にスマホの専用アプリを使って通訳者を手配できるサービスで、周辺の観光案内など通訳者が対応できない案内をする際は、同社コンシェルジュを含めた3者間通話にも対応する。宿泊事業者は常駐の外国語対応スタッフを置く必要がなくなり、フロント業務の負担軽減が期待できる。

 今回同社が発表したサービスは、通訳アプリの「Oyraa(オイラ)」を利用する。オイラはアプリ上で通訳者を手配できる通訳支援サービスで、153の言語、120以上の専門分野に対応した2500人以上の通訳者を24時間いつでも手配できる。アプリをスマホにダウンロードしてユーザー登録を行い、通訳者を選択すると会話ができるようになる。

 サービスのリリースに伴い、同社は訪日宿泊者の利用想定に応じて、「レベニューシェアプラン(A)」「定額パックプラン(B)」「コンシェルジュ+定額プラン(C)」―の三つを用意した。

 「レベニューシェアプラン」は、宿泊事業者がオイラのサービスを宿泊者に紹介し、スマホへのダウンロードを促すというもの。宿泊者がオイラのサービスを利用すると、利用登録から5年間は利用料に応じた紹介手数料が還元される。利用料金は通話時間1分当たり120円(税別)から発生する(利用料金は宿泊者が負担)。

 「定額パックプラン」は、アプリがダウンロードされたスマホを宿泊事業者が用意し、宿泊者に貸与する方式。初期費用6万円と月額3万円の料金で月間3時間までの通話が可能。上限時間を超えた場合は、1時間ごとに追加料金1万円が発生する(いずれも税別)。

 「コンシェルジュ+定額プラン」は、定額パックプランの内容に加え、TIASのコンシェルジュサービス(日本語対応)を追加できる。通訳者が対応できない周辺観光案内などの相談が発生した際、宿泊者と通訳者、コンシェルジュとの3者間通話が可能。初期費用6万円と月額10万円で月間7時間までの通話が可能で、追加料金は定額パックプランと同様、1時間ごとに1万円が加算される(いずれも税別)。

 同社によると「『コンシェルジュ+定額プラン』では、TIASのきめ細やかなコンシェルジュ機能(AIではなく対人の信頼性)が加わるので、宿泊施設の業務支援とともに、お客さまへの質の高いホスピタリティ・サービスをお約束する」としている。

 同社は、今年の9月30日までにサービス申し込みをすると「定額パックプラン」「コンシェルジュ+定額プラン」の初期費用6万円が3万円(税別)になるキャンペーンも実施している。




さまざまな利用シーンを想定したプランを用意

 
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