日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)は11日、都内のホテルで通常総会を開き、休暇改革など従来の4事業に加え、新たに組織拡大を今年度主要事業に加えることを決めた。任期満了に伴う役員改選では、舩山龍二会長と4副会長を再選するとともに、佐々木隆理事(JTB社長)が常任理事に昇格した。
また、新任理事として間宮忠敏・JNTO理事長、岡眞則・全国空港ビル協会副会長、後藤高志・西武ホールディングス社長、堀内光一郎・富士急行社長、金井耿・日本旅行社長、鷹城勲・日本空港ビルデング社長の就任をあわせて承認。
今年度事業のうち、休暇改革では「秋休みキャンペーン2007」を9月1日から11月末まで実施するとともに、(1)新たな休日の設定の検討(2)年間ベースでの端境期の需要掘り起こしと平準化を目指す新キャンペーンの検討、などに取り組む。
広報・啓蒙については「ツーリズムサミット2007」を12月4日、国土交通省、日本経団連の後援で都内で開く予定。また、(1)教育現場で旅の意義や楽しさなどを教える「旅育」(2)市民講座やサークルなどの講師を派遣する「出前たび講座」──などを実施する一方、TIJ内に講師バンクを設け、派遣の仕組みを構築する。
TIJは一橋大や早大と連携し、学生のツーリズム産業に対する理解促進に努めているが、首都大学東京から08年度に寄付講座開設の要請があったことから「産学連携委員会で開設の可否を検討する」とした。
訪日ツーリズム事業では「東京部会」の活動活性化を掲げ、特に商業部門については近く設立されるNPO「秋葉原観光推進協会」の支援や秋葉原新発見ツアーの円滑な遂行を掲げた。
今回、新たに加えた組織拡大事業では、年間を通じた会員入会の促進などとともに、観光関係団体会長連絡会議の事務局運営を通じて、「観光関係団体との連携強化、共同事業展開の可能性を探る」ことを盛り込んだ。
舩山会長