日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ、舩山龍二会長)は9日、東京のグランドプリンスホテル赤坂で総会を開いた。役員の一部改選では、常務理事にKNT社長の吉川勝久、JAL出身でTIJ事務局長の柵木鬼美夫、理事に全国旅行業協会副会長の木村茂男の3氏を選任した。今年度は「秋休み」定着に向けた新たなキャンペーン、首都大学東京との産学連携事業などに取り組む。
秋休みの普及に向け今年9月から「1ウイークバカンスキャンペーン」(仮称)を展開する。期間は来年3月末までで、1週間程度の長期連続休暇の取得に対応する旅行商品の造成・提供、バカンスプランコンテストなどを実施する予定。
バカンスチケット制の導入など、旅行促進のための新たな制度についても研究する。
訪日外客の対応については、2010年以降の活動に焦点をあて「観光関連団体とも協議し、あるべき姿を国土交通省に提言する」とした。
産学連携では一橋大、早大との事業を継続する一方、今年度からは首都大とも連携し、寄付講座(ツーリズム産業論)を開講、10月から実施する方針だ。
総会では10月の観光庁発足を受け、観光関係団体会長連絡会議を活性化、観光関係団体・企業とのより一層の連携と活動を強化することを確認した。
新たなキャンペーンなどを決めたTIJ総会(中央は舩山会長)