日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)は1日から、「秋休みキャンペーン」を開始した。今年度は「秋休みをより一層、定着・浸透させることに加え、実際の旅行需要の拡大を実現することを狙う」。ポスターやチラシ、雑誌広告などの積極的な告知、旅行・宿泊商品の充実とともに、新たに「私の秋休み旅行プラン」コンテストを実施して、旅行機運を高める。
同キャンペーンは毎年実施。「06年度は秋休みの認知率が36%に達し、一定の成果は上げたが、業界をあげた社会的なムーブメントは起こせなかった」(事業部)との反省のもと、コンテストという新機軸を打ち出すことで認知度向上を図る。
実施期間は11月末での91日間。キャンペーンポスターについては、新しいキャラクターにドングリを使い、キャッチコピーは昨年同様、「サンキュウ、ユーキュウ、秋休み。」を採用した。JRや私鉄、地下鉄の全国主要駅、国内全空港施設に掲出している。
同コンテストは4日間から1週間程度の、秋休みならではの旅行プランを募集。「秋休みにこんな旅行をしたい、こんな楽しみ方をしたいという、具体的なアイデアや夢などを書いた作品を」と呼びかけている。優秀作品には旅行券などをプレゼントする。
旅行・宿泊商品を見ると、例えばJR東日本は東京発の限定列車で行く「びゅう秋休み」商品をJTBエースと同内容・同料金の「軽井沢・那須高原」、単独設定の「熱海」を造成。昨年は10〜11月の設定だったが今年度は9〜12月と拡大。1泊2日、日帰りで3コースとし、延泊にも対応。
「角川クロスメディア発行の『大人のウオーカートラベル』に秋休みロゴを掲載し、会員向けに告知するとともに、店頭で販売する」(KNT)、「秋休み商品サイトを製作する。自社旅行雑誌へ秋休み記事とロゴマークを掲載」(阪急交通社)──など各社の取り組みも目立つ。
キャンペーンポスター