日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ、舩山龍二会長)は7日、毎年恒例のツーリズムサミットを東京都港区の東京プリンスホテルで開いた。観光業界から約400人が参加。シンポジウムを通じて家族旅行の活性化策を探った。
今年のテーマは「家族とツーリズム〜旅が子どもを育て、家族をつなぐ」。家族旅行は観光市場に重要な位置を占めるのと同時に、子どもの教育や旅行観の形成への影響が大きく、家族の絆づくりにもつながっている。
あいさつで舩山会長は「ツーリズムにとって、家族旅行は休暇改革などとも絡む最大の課題」と指摘。来賓の溝畑宏・観光庁長官も「家族旅行をはじめ、国民を挙げて旅をする気運を盛り上げたい」とあいさつした。
セミナーでは、財団法人日本交通公社主任研究員の黒須宏志氏、リクルート旅行カンパニー・じゃらんリサーチセンター長の沢登次彦氏、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の吉田大樹氏の3人が、市場動向や旅行商品の開発、子育てなど、それぞれの視点で活性化策を提言した。
また、英国ケンブリッジ大学客員教授を務めた経験を持つ作家で、旅にまつわるエッセイなどでも人気の林望氏が、「私と旅の方法」と題して講演した。
家族旅行をテーマに開催