TOTOは12月1日、ホテル向けでトイレ洗面付き3点タイプの「洋風ユニットバスルーム」をフルモデルチェンジし、新発売した。11月29日、千葉県の佐倉工場にメディアを招き、新製品をアピールした。
TOTOは1964年に日本で初となるホテル向けユニットバスルームを開発。「現在、ユニットバスルームはさまざまな用途で採用され、国内の建築業界にとってなくてはならない工法に成長した」と同社。
新製品はリモデルに最適という短期間の工事に配慮した3分割構造を採用。浴槽と浴槽エプロン、床パンから成る3分割構造は、従来の浴槽・床一体型と比べ搬入が容易で、省スペースでの作業が可能。ユニットバスの組み立てや客室の仕上げ、解体・撤去作業を容易に行える。
また、浴槽、トイレ・洗面空間、出入り口に「くつろぎ感」を実感できる仕様を施した点も特徴だ。浴槽の背もたれは背中に沿う2段の勾配と背中を包み込む形状で背中を広い面で支え、安定した入浴施設をキープする。1620サイズの浴槽床面は、長さ1180ミリと足元もゆったりしており、シャワーも浴びやすい。浴槽のフチは握りやすく、入浴姿勢が安定。立ち上がりも楽にできる。併せて、浴槽のまたぎやすさにも配慮した。
洗面・トイレ空間はカウンターの厚みやボウルの奥行きが小さく、すっきり使いやすい洗面ボウル一体形カウンターとなっている。
また、出入り口の段差は小さくつまずきにくい設計を採用した。
清掃性の向上も特徴だ。浴槽は凹凸が少なくなめらかで清掃がしやすい形状。排水口も同じく凹凸が少なく、汚れを落としやすい。
洗面ボウル一体形カウンターも掃除がしやすいフローティングデザインを採用。浴室内から給排水管を見えなくし、床・浴槽からカウンターを離すことで、カウンターまわりの清掃が簡単に行える。
同社は「さまざまなホテルのコンセプトにマッチしたデザイン性とメンテナンス・改修時のストレス軽減を目指した」としている。
洋風ユニットバスルーム