
アジア太平洋地域10空港目の広告施策
オンライン旅行サービス大手のTrip.comは4月24日、関西国際空港で3年間にわたる大規模な広告展開を開始した。アジア太平洋地域では10空港目となる広告キャンペーンで、日本国内だけでなく韓国、台湾、東南アジアなどの旅行者へのブランド認知拡大を目指す。
関西国際空港の第1ターミナルにある固定橋(ジェットブリッジ)全43カ所およびパッセンジャー・ボーディング・ブリッジ内部に広告を設置。さらに、第1ターミナルと第2ターミナル内にライトボックス広告、ウォールラップ、バナーなど多様なメディアを戦略的に配置し、空港全体を網羅する展開となった。旅行者の主要な動線上でTrip.comのブランドが視覚的に大きな存在感を放つ形だ。
この広告展開を記念し、4月21日にはTrip.comと関西エアポート株式会社による会談が行われた。Trip.com GroupのCMO(最高マーケティング責任者)であるBo Sun氏や、関西エアポート株式会社専務執行役員の大和田史雄氏ら両社の主要メンバーが参加。空港を起点とした訪日旅行需要の拡大や、両社のマーケティング協業の可能性について活発な意見交換が行われた。
左から 関西エアポート株式会社 専務執行役員 大和田 史雄氏、Trip.com Group CMO Bo Sun、関西エアポートリテールサービス㈱ 代表取締役社長 髙野敬二氏、株式会社Trip.com International Travel Japan 代表取締役社長 高田智之
Trip.com Group CMOのBo Sun氏は「関西国際空港での広告キャンペーン展開は、Trip.comが世界の旅行者とのつながりを深める上で重要な節目となった。先進的な取り組みを行う空港と提携できたことを誇りに思う」とコメント。関西エアポート株式会社専務執行役員の大和田史雄氏も「継続的に同社と情報交換し、関西国際空港を利用する乗客の利便性向上や体験の向上、乗客の流れの円滑化を図るため、Trip.com Groupとのパートナーシップを強化したい」と述べている。
関西国際空港は日本を代表する国際拠点空港の一つで、2024年の総旅客数は約3,006万人(前年比約+31%)、うち国際線利用者は約2,390万人に達した。現在、アジアを中心に60以上の都市と直行便で結ばれており、アジア各国からの訪日旅行者の主要ゲートウェイとなっている。Trip.comでは、関西国際空港発の海外便利用者を対象に、航空券4%オフ、ホテル7%オフとなる特別クーポンを配布中だという。
空港に並ぶTrip.comの広告