中国最大OTAのTrip.com グループは1月31日、アルゼンチン観光・スポーツ大臣と観光の協力推進を確認した。
この会談では、コパ・アメリカなど南米の主要イベントにおけるデスティネーション・マーケティングから、南極・中南米パックツアーなどの新商品の開発まで、幅広い分野の協力を積極的に行うことについて話し合われました。また、双方はビザ免除措置など旅行障壁撤廃を準備していくことについても話し合いました。
かねてよりアルゼンチンはインバウンド観光事業の拡大に注力しており、思い出に残るような中南米保養地を求める中国人旅行客の増加が、それを促進すると期待しています。
アルゼンチンのマティアス・ラメンス観光・スポーツ大臣は、「観光はわれわれの経済の重要部分である。スポーツファンや南極探検者、レジャー旅行客に提供できるものは多い。大手旅行プロバイダーのTrip.comグループと協力して、世界中の旅行客とわが国のすばらしさを分かち合うことを楽しみにしている」と語りました。
中国本土の3億人を含む世界のユーザー4億人にプラットフォームサービスを提供しているTrip.comグループは、ここ2、3年の間、アルゼンチンを旅行先に選ぶ中国人旅行客が増加していることを重視しています。データによると、2019年のアルゼンチン行き航空便とホテルの予約数は、いずれも前年に比べて2倍以上伸びています。2018年のTrip.comグループプラットフォームの顧客の中でも、アルゼンチンは最も早い成長を示している海外旅行先でもありました。
世界に名高いサッカーやスポーツ大会の本拠地であることに加え、豊かな自然資産、類のない文化資源を擁するアルゼンチンは、中国からの観光客に向けたセールスポイントに事欠きません。しかし、距離、アクセシビリティとコストが、これまでのインバウンド観光産業発展のネックになっていました。双方はパートナーシップの一環として、ビザ免除や地域パックツアーの開発提供を通じて、中国人旅行客を受け入れる環境の改善に努めていくこととします。
Trip.comグループのジェームス・リャン会長は「中国人観光客においては、よりこだわりのある体験型の旅行に対する欲求が高まっている。エキゾチックな中南米における観光地であるアルゼンチンは、また、世界的に有名なスポーツイベントの主催国であり、南極にも近い。アルゼンチンには、長期滞在を好む人たちにとって、休日のこだわりを満足させられるまたとない地域であり、旅行プランを立てる際の中心的訪問地になる大きな可能性がある」と語りました。
Trip.comグループのジェームス・リャン会長とアルゼンチンのマティアス・ラメンス観光・スポーツ大臣は、観光に向けた長期的展望を共有し、現在の逆風が両国の人的交流の発展を妨げることはないと確認しました。そして、ラメンス大臣は「アルゼンチンは諸手を挙げて中国人旅行客を歓迎する」と述べました。
リャン氏は「われわれはこの困難な時期におけるアルゼンチンの支援に感謝しており、観光産業が力強く回復し、長期的で、持続可能な成長がやってくることを確信している」と話しました。