「聖地リゾート!和歌山」掲げキャンペーン展開へ
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、紀伊山地の豊かな自然環境に根ざし育まれた、多様な信仰の拠点である三つの霊場とそれらを結ぶ参詣道や周辺を取り巻く文化的景観が他に類を見ない資産として認められ、平成16年の登録以来、国内外から多くの観光客が訪れるようになり今年7月で20周年を迎えます。
この貴重な世界遺産を次世代に良好な状態で引き継いでいくため、県では、これまで一般の方が世界遺産の保全に参加できる国内で唯一とも言える「道普請」というプログラムを提供し、企業・団体の研修やCSR活動として多くの皆さんにご参加いただいております。今後も継続して世界遺産の保全活動に参加いただけるよう取り組んでいきます。
また、本県では観光振興の取り組みを進めるため、昨年、新たに「聖地リゾート!和歌山」というキャッチフレーズを掲げるとともに、「知らないオドロキが色々色々」をコンセプトにしたロゴを作成しました。このキャッチフレーズは、これからの和歌山の観光を売り出していくために大切な三つの「S」がコンセプトになっています。
まず、高野山・熊野に代表される「Spirituality(精神性)」。次に、深い森や豊かな海などに象徴される「Sustainability(持続可能性)」。そして、これらから生み出される上質な「Serenity(静謐(せいひつ)さ)」です。この三つがそろう和歌山は、古くから人知を超えた力に触れる聖地として人々を引きつけるとともに、その心や体を癒やすリゾートとして親しまれてきました。
これまでも、和歌山の観光は「じゃらん宿泊旅行調査2022」都道府県魅力度ランキングの総合満足度において第1位になるなど、観光地の魅力は高い評価を受けているところであり、引き続き世界遺産に加え、日本三古湯「白浜温泉」や日本三美人の湯「龍神温泉」といった極上の温泉をはじめ、海・山・川の豊富なグルメやさまざまなアクティビティ、サイクリングなど多彩な観光資源の魅力を国内外に発信していきます。
さらに、今年は世界遺産登録20周年記念事業として、交通事業者などとタイアップしたキャンペーンを展開するとともに、世界遺産登録社寺をはじめ、歴史ある社寺での期間限定の特別行事や地域での記念イベントなどを県内全域で実施しますので、この機会にぜひ和歌山をお楽しみください。