ウイルスを補集、不活化
医療機器やヘルスケア製品などの製造、販売を手掛けるフジデノロ(愛知県小牧市)は、対面空間除菌システム「eLENA Lin(エレナ リン)」を今春発売する。
15日から18日まで東京ビッグサイトで開催される国際ホテル・レストラン・ショーでは、発売に先駆けて、製品を実演。来場者に導入を呼び掛ける予定。
昨年末にオミクロン株など感染力の高いウイルスが全国にまん延。依然として、旅館・ホテルは、空気清浄機を設置するなどの対策を講じる必要に迫られている。
また、「フロントなどでの対面での接客時に発生する飛沫の吸引にピンポイントで対応する本格的な装置は少なく、不安感を拭えないという声が多い」と同社。
そのため、「対面空間内で発生する飛沫を吸引して、ウイルスを捕集、不活化させる新しいコンセプトの製品開発に至った」という。「より万全の態勢で宿泊客を迎え入れてもらえれば」と話す。
空気除菌装置「eLENA」で販売実績のあるフジデノロは、新たにウイルスや気流に知見の高い大学の医学部や研究機関と連携。静穏性と吸引力を兼ね備えたツインモーターと、高性能の日本製HEPAフィルターをエレナ リンに採用。また265ナノメートル波長のUVC―LEDを搭載して製品化した。
幅345×奥行き228×高さ115ミリとコンパクトサイズ。電源を入れて、強、弱の2段階で吸引量を切り替えられる。
この件についての問い合わせ先は、フジデノロ開発営業部TEL0568(73)7575。
eLENA Lin