眼前に広がる水平線
宮城県三陸海岸、志津川湾をのぞむ南三陸ホテル観洋(阿部泰浩社長)は広がる水平線を眼前に、温泉と露天風呂を楽しめる宿だ。特に、露天風呂からのぞむ朝日は格別。早起きするだけの価値はある。
広々とした四つの大浴場がある。男湯の「磯の湯」、女湯の「浜の湯」は東館2階にあり、大浴場、露天風呂、サウナそれぞれから海が見える。露天風呂は、女性側は洞窟をイメージ、男性側は緑と和の趣が融合した岩風呂。南館4階にも大浴場があり、充実した設備を誇る。
湯は地下2千メートルから湧き出る深層天然温泉だ。神経痛、筋肉痛、切り傷などに効くといわれる。
全国に魚を出荷する阿部長商店の経営だけに、新鮮な魚介類を存分に味わえる。同ホテルの女将・阿部憲子さんが提案した旬の食材を使った「南三陸キラキラ丼」は特に賞味したい逸品だ。
震災を風化させないための「語り部バス」も運行しており、多くの人から利用されている。
▽宮城県本吉郡南三陸町黒崎99の17。TEL0226(46)2442。http://www.kanyo.co.jp/
海をのぞむ露天風呂