日本固有の「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録を目指した取り組みが全国で進められており、北海道ホテル旅館生活衛生同業組合(西海正博理事長)でも12月18日、札幌市の地下街で登録の早期実現に向けた署名活動を行った。同組合の役員や職員をはじめ、温泉地の女将らが参加。定山渓温泉のPRキャラクター「かっぽん」も駆けつけ、署名を呼び掛けた。サラリーマンや一般市民だけでなく、「かっぽん」を見つけて駆け寄る子供連れの母親や若者たちも多く立ち寄り、説明を聞いて署名に協力した。
ユネスコ登録の推進に向けては、2022年に国会議員による登録推進議員連盟や登録を応援する知事の会が結成され、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)や日本温泉協会、日本旅館協会、日本旅行業協会などによる全国推進協議会も発足。機運醸成を図るPRや署名活動、関係先への働き掛けなどの取り組みが進められている。協議会事務局を担当する全旅連では、当面、100万筆を目標に署名を集めて首相に提出し、国内候補認定の要請を行い、2028年末の登録実現を目指すとしている。
地下街で署名を呼び掛ける役員ら