鹿児島県は1月から3月の3カ月間、韓国のケーブルテレビで日本番組を放送している「チャンネルJ」で観光テレビコマーシャルを放送する。韓国では、東京や大阪、福岡などに比べて鹿児島県の知名度が低いため、観光地や素材を宣伝し、鹿児島県の知名度アップと誘客を図ることを目的にしている。 CMは、韓国でブームとなっている「Well─being(健康、幸福)」をテーマに「楽しさ満点の鹿児島」をキャッチフレーズとして、春と初夏向けの素材で制作された。ターゲットは、チャンネルJ視聴者である10~30代の男女。 韓国でも知名度の高い宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」の舞台になった屋久島をはじめ、鹿児島名物の砂むし温泉、緑茶、黒豚のほか、韓国人が喜ぶといわれる伊勢エビの活き作りを軽快な音楽とCGも使い表現した。CM監督は韓国人の権奇氏。 放送回数は1カ月250回で合計750回。750万世帯が視聴可能。
関西の主要観光関係企業、観光関係団体、自治体などで構成する「関西観光産業振興フォーラム」(新宮康男代表幹事)の第7回総会が06年12月15日、神戸ポートターミナルから大阪港天保山まで航行する外航クルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」内で開催された。約140人が参加。2007年に関西で開催される「アジア開発銀行年次総会」「IAAF世界陸上競技選手権大会」「世界華商大会」などの大規模集客事業への取り組みや、今後の国際観光振興のあり方について決議が行われた。 冒頭、新宮代表幹事は「11月に上海で関西の官民が連携し『日中観光交流年・訪関西キャンペーン』を実施。セミナーなどで、関西の魅力をアピールした。また、外国人観光客への携帯電話サポートサービスなどを提供し、実績を上げている。07年は関西で大規模な国際的事業が連続して行われる。訪れる外国人に歴史、文化、産業、自然に恵まれた魅力ある関西のプロモーションとホスピタリティの向上に取り組んでいく」とあいさつ。 総会では、木島榮子VJC米国事業推進チームクルーズプロジェクトチーム座長が「クルーズ振興」について講演。関西国際観光促進センターの奥田務会長は活動報告を、アジア太平洋観光交流センターの本田勇一郎理事長は「アジア観光ビッグバン」の取り組みなどの説明を行った。 決議では「官民一体での広域的な連携・協働の推進」「東アジア・太平洋地域と関西との交流促進」「07年以降の関西での大規模集客事業への活動強化」「クルーズ客船の寄航誘致とビジネス需要の拡大」──など4項目が全会一致で採択された。