環境省は19日、同省が推進する「エコツーリズム」を実践している地域や事業者の優れた取り組みを表彰する第2回エコツーリズム大賞に、静岡県芝川町の「ホールアース自然学校」を選んだと発表した。表彰式は29日、都内で開かれる「エコツーリズムシンポジウム」で行われる。 今回は全国から76件の応募があった。審査会(委員長・下村彰男東大大学院教授)での審査の結果、大賞1点、優秀賞3点、特別賞6点が選ばれた。 ホールアースについては、拠点である富士山麓地域にとどまらず、全国的に、かつ長期にわたってエコツーへの貢献度が高い点や、JICA研修による途上国支援にも貢献していることなどが評価された。 なお、優秀賞、特別賞は次の通り。 【優秀賞】 特定非営利活動法人霧多布湿原トラスト(北海道浜中町)▽白神マタギ舎(青森県西目屋村)▽特定非営利活動法人黒潮実感センター(高知県大月町) 【特別賞】 特定非営利活動法人たてやま・海辺の鑑定団(千葉県館山市)▽加賀市観光協会・加賀市観光情報センター(石川県加賀市)▽富士山登山学校ごうりき(山梨県富士吉田市)▽特定非営利活動法人信越トレイルクラブ(長野県飯山市)▽松本電気鉄道・濃飛乗合自動車(長野県松本市・岐阜県高山市)▽海島遊民くらぶ(三重県鳥羽市)
観光立国関係閣僚会議が19日、首相官邸で開催された。04年5月以来の開催で4回目。観光立国推進基本法に基づく基本計画の策定、観光立国の実現に向けた取り組みを関係閣僚が確認した。 冒頭、安倍晋三首相は「観光は国民生活の安定、充実や、国際平和の象徴であるとともに、地域の活性化に貢献し、相互理解を通じて国際交流の進展を促すなどの多様な意義を持っている。内閣が目指す『美しい国創り』を進める上でも非常に重要だと認識している。今後とも、『美しい国日本』の実現に向けて、観光立国を推進する施策をこれまで以上に進めていきたい」とあいさつした。 冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相は、基本計画の策定に向けて関係閣僚に協力を要請、基本計画について「国際会議の誘致、伝統・文化の情報発信力の強化などを含め、観光を通じた『美しい国』づくりの実現に資する内容にしていく必要がある」と語った。 会議終了後、安倍首相は、「観光広報大使」を務める女優の木村佳乃さんの訪問を受け、外客の訪日促進への協力に感謝の言葉を送った。
国土交通省中国運輸局と中国地方整備局は16日、広島市で「インバウンド観光時代における瀬戸内海の観光振興に関する調査委員会」(委員長・篠原修政策研究大学院大学教授)を開いた。 今年度1回会合で、05年度の基礎調査結果を踏まえながら、最近の観光の潮流、瀬戸内海での潜在的な景観、観光資源などについて討議した。