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旅館・ホテル 第2406号《2007年1月27日(土)発行》  

東京全日空ホテル、国有林で植林活動
 東京全日空ホテルと林野庁山梨森林管理事務所は18日、「東京全日空ホテルの森」造成で合意した。これを受け、同ホテルは4月から、国有林であるつつじヶ崎の森の一部(約2ヘクタール)で植林活動を行う。こうした取り組みは「業界初」という。

 活動の場となる地域は甲府市の武田神社近くのつつじヶ崎にあり、東京ドーム半分ほどの広さ。同ホテルと同管理事務所が財団法人オイスカと協働し、ホテルの社員ボランティアらがケヤキやヤマザクラなど約1千本の苗木の植林、下刈りなどを行う。

 同ホテルは昨年4月から、連泊客へのシーツやタオルの再利用を呼び掛けた。その結果、「12月までの9カ月間で延べ約6千人のお客さまの賛同をいただいたことでクリーニング量の削減、水の節約や洗剤による水質汚染の減少を図ることができた」という。同時に年間300万円程度のコスト削減を見込み、今回はこの300万円を森づくりに運用する。


JR北海道が札幌駅西口にホテル建設
 JR北海道は17日、来年春、JR札幌駅西口にホテルを建設すると発表した。駅周辺ではJRタワーの開業以来、商業施設やオフイスの集積が進んでおり、宿泊需要が見込めると判断した。

 ホテルは北海道ジェイ・アール・フーズに賃貸し、同社が運営する。10階建て、客室数は約190室。ホテルは宿泊機能に特化し、「ビジネスや観光で訪れる人に手ごろな価格で提供する」という。名称や料金は未定。


ホテル磯部ガーデンが「ふるさと企業大賞」受賞
 群馬県磯部温泉の「ホテル磯部ガーデン」がこのほど、地域総合整備財団(ふるさと財団)が主催する「平成18年度ふるさと企業大賞(総務大臣賞)」を受賞した。

 この賞は、「ふるさと融資」(地方公共団体による、無利子の長期貸付)を利用して地域振興、地域経済の活性化、魅力ある地域づくりに貢献する事業活動を行った民間業者を専門家の審査により表彰するもの。今回は同ホテルのほか、りんご卸売の「弘果弘前中央青果」(青森県弘前市)、地ビール製造の「福田農場ワイナリー」(熊本県水俣市)など10社が受賞した。

 同ホテルは、平成6年の増築工事の際、資金の一部をふるさと融資から調達した。温泉郷全体のイメージ向上、地元物産の販路拡大、地域密着の姿勢などが評価されて今回の受賞となった。

 同ホテルの櫻井丘子さんは「おほめをいただいたというより、むしろ励ましをいただいたと理解しています」と受賞の喜びを語っている。


旧大月ホテル、「ホテルミクラス」に
オーシャンビューの浴場

 静岡・熱海温泉に、“癒しの空間”ともいえる、かつて同地域になかった斬新なリゾートホテルが20日にオープンした。

 ホテルの名称は「ホテルミクラス」(スペイン語で「私の癒し」という意味)。熱海の海岸に面した旧大月ホテルのイメージを全く新たにしたもので、客室は62室(収容人員176人)。経営は大月ホテルマネジメント株式会社(森直樹社長)、オリックス・リアルエステート株式会社の再生チームが手掛けたもので、旧大月ホテルの和風館(山田一晴会長)ともオーナー会社はオリックスだが、和風館は従来のままで持続されている。

 オール洋室で、ターゲットは30~40歳代の海外旅行を経験したゆとりのある女性層。泊食分離方式だが、1泊2食付きも採用している。

 セールスポイントは女性の大浴場が男性用よりも広いこと。食事はややフランス料理風だが、身体によいアンチエージング料理を採用している。エステ(個室で1時間1万2千円、90分2万円。4時間もある)にも力点を置いている。リラックスラウンジも併設。風呂から海と初島、大島を一望する。

 同ホテルは「特に海外旅行経験がある人が、首都圏の近くの温泉地でゆっくりと寛ぐ格好の場所として、リピーターになっていただけるものと期待している」と話している。

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