JTBは、地域固有の魅力を創出し、活性化に長年取り組む組織・団体の事例に贈る第2回「交流文化賞」の最優秀賞に、小樽雪あかりの路実行委員会の「歴史的遺産を活用したまちづくり イベント『小樽雪あかりの路』を通して」に決めた。 小樽雪あかりの路は、景観作りが進められてきた小樽で厳寒の2月、地元で製作のろうそく15万本を灯す催し。今年で9回目。「市役所職員が手作りで始めたイベントが北海道の冬の風物詩にまで成長。景観保存から通年観光への努力と継続性、市民ボランティアと観光客との交流、外国人ボランティアの参加など官民をあげてますます拡大している」と高く評価された。 優秀賞は、大地の芸術祭実行委員会の「越後妻有 アートをみちしるべに里山を体験する」と、豊後高田市観光まちづくり株式会社の「豊後高田『昭和の町』物語」の2作品。特別賞は、大分県宇佐市の「ジョイントで取り組む農と心の教育体験 安心院型グリーンツーリズムの新たな展開」となった。 交流文化賞のもう一部門、地域の文化や人々との交流を描いた一般旅行者の体験記を対象にした「交流文化体験賞」は、最優秀賞に藤川堯子さんの「林芙美子と歩く尾道の旅」を選んだ。優秀賞は渡辺伸悟さんの「ベドウィンの教え」だった。 JTBは「長年の努力や斬新なアイデアに満ちた様々な交流事業を表彰し全国へ発信するとともに、交流文化産業の担い手として『持続可能な観光』と『双方向型観光』の実現をめざす」と言う。
日本旅行は国内旅行ブランド「赤い風船」の35周年を記念して、「その土地ならではの食と酒」にこだわった企画「食彩×酒彩(しょくさいしゅさい)出かけようニッポン!」を全国各地で展開する。第1弾は山口県で1~3月に設定した。 「身近な素材でありながら、地元に行かないと食せない、飲めない一品」にこだわり、その食べ方、飲み方を提案することで地域を再発見してもらうもの。企画のナビゲート役に利き酒師・フードジャーナリストの葉石かおり氏を起用した。 第1弾の山口では、県内限定の銘酒を含むベストセレクション5銘柄を一度に賞味できる利き酒セットを用意。ふぐや、酒に合う宿オリジナル料理も用意する。土産にジャズを聞かせて育てたという、同企画限定ラベルの酒を付ける。JRのぞみ号利用、1泊夕朝食付きで2万9700円から。 今年度はこのほか、沖縄、北東北、北陸などで展開する。
阪急交通社は4月15日に大阪市の梅田芸術劇場で行われるウィーン・ミュージカル、エリザベートの貸切公演プランを発売した。出演者、スタッフ、オーケストラ総勢100人がウィーンから来日する。同社によると、「オリジナルの豪華な舞台装置を可能な限り再現した、最初で最後の完全引っ越し公演」。 プランは宿泊、日帰り食事付き、チケットのみなどがあり、宿泊プランのうち、ホテル阪急インターナショナル泊の場合は観劇券付きで3万8千円。
近畿日本ツーリスト(KNT)は18日、海外パッケージツアー、ホリデイの上期(4~9月)商品を発表した。ハネムーン商品「ロマンチックジャーニー」と熟年向け商品「いい夫婦の日・添乗員同行シリーズ」を新たに投入する。これにより、今年の販売目標人員を前年比8%増の58万人と設定した。 「ロマンチックジャーニー」はペアシート確約や大きめのベッド1台の部屋が事前指定できるなど“甘い”ハネムーン客のニーズにこたえた。 例えば添乗員同行型の「恋するイタリア9日間」では、ローマ中心部のSグレードホテルに宿泊。料金は35万6900円から。また、個人旅行型のプランもそろえ、多様な顧客ニーズへの対応を図る。 併せて4月から11月には「ホリデイ海外ウエディング・オンリーワンキャンペーン」を実施。ホリデイのウエディングコースに申し込んだカップルに、挙式チャペルや挙式日、カップル本人の写真を使用した「世界でたった一冊だけのパンフレット」をプレゼントする。 団塊世代を含む熟年層向け商品としては、06年に発表した「こだわりの旅」「こだわり・趣味の旅」の充実に加え、毎月11日と22日出発の夫婦限定ツアー「いい夫婦の日・添乗員同行シリーズ」を新設。4月から10月の間にこのシリーズをリピートすると、台湾・韓国方面では1万1千円、ハワイ方面などでは2万2千円割引する。