JRグループ協定旅館連盟千葉支部(富澤清行支部長)とJTB協定旅館ホテル連盟千葉支部(吉田安男支部長)は2月1日、千葉県の域内旅行を促進する共同キャンペーンを開始した。県とJRグループ6社による2~4月の「ちばデスティネーションキャンペーン(ちばDC)」を受けて行うもので、2旅連の相乗効果により、ちばDC期間とその後の宿泊客の増加を図るのが狙い。 共同キャンペーンは、DC期間中の2~4月、JR東日本千葉支社内びゅうプラザかJTB首都圏千葉県エリア内支店で2支部加盟施設に宿泊を申し込んだ大人2人につきクーポン1枚を渡す。同一店舗から予約して再度5~9月、加盟施設に宿泊した人に、クーポンで2千円をキャッシュバックするという仕組み。 JR、JTBの2旅連が大々的にタッグを組むのは初めて。富澤支部長は「両方の協定施設には多くの会員が重複して加盟している。今までこのような企画がなかったのが不思議なくらい」と歓迎する。2旅連、そして2支部では今後も関係を強化していく意向だ。
松山市と松山観光コンベンション協会は1月29日、東京・平河町の都市センターホテルで、マスコミ関係者を集め、観光説明会を開いた。4月には「坂の上の雲ミュージアム」が完成する予定で、「屋根のない博物館 フィールドミュージアム構想」を進める同市の取り組みを紹介。市ではミュージアムの完成や、09年秋のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」放映が市観光をPRする絶好のチャンスととらえている。 ミュージアムは同構想のコア施設と位置づけられており、4月28日にオープンする。地上4階地下1階の構造で、世界的建築家、安藤忠雄氏が設計した。故司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」をテーマに、秋山好古・真之兄弟や正岡子規らの直筆資料、江戸・明治時代の風俗や背景をレプリカやグラフィック、映像などを用いて展示し、「小説や主人公たちの魅力や日本の近代化のプロセスを感じてもらいたい」と市関係者。 スロープには産経新聞に連載された「坂の上の雲」1296回分の紙面も壁面全体に展開するという。 入館料は一般400円(20人以上の団体320円)、市居住の65歳以上高齢者200円(同160円)、高校生200円(同100円)。 同構想は市内7カ所の特徴あるゾーンと、点在する地域資源のネットワークにより、松山全域を屋根のない博物館に見立て、回遊性と物語性のあるまちづくりを目指すもの。
栃木県日光市の湯西川温泉で1月27日、「光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭」(主催・湯西川温泉旅館組合)が始まった。今年で14回目。雪不足にもかかわらず、町内3カ所の会場に大小合わせて200基ほどのかまくらが作られ、午後5時ごろからろうそくの火が入れられた。2月28日まで、温泉街は幻想的な雰囲気に包まれる。 メーン会場には高さ約4メートル、直径約3メートルのかまくらが12基と、そり滑り用の「雪のジャンボ滑り台」が登場。周辺の山から10トントラック100台分の雪を集め、祭りに備えた。 昼時にはかまくら内でバーベキューや出前料理が味わえ、鹿串やまたぎ鍋などの山の味覚も楽しめる。甘酒振る舞いなどの嬉しいサービスも。「雪国の情緒感を味わってほしい」と伴久盛同祭実行委員長。 夕暮れからは、寒空の中、浴衣姿でそぞろ歩きする人の姿も。平家集落前会場を一望できる湯前橋では多くの人が立ち止まり、湯煙の中に浮かび上がるミニかまくらの光の群れにシャッターを切る姿が見られた。 土、日曜にはミニかまくら群に火が入れられる。同実行委員会では昨年同様3万人程度の来場者を見込んでいる。