岐阜県の下呂市と下呂温泉観光協会は、1月31日から2月2日まで、関西地区で「下呂へGO!全国発信キャンペーン」を実施した。旅行商品を造成してもらおうと、京阪神の旅行会社を訪問。1~2日には、大阪市北区の梅田地下街ディーズスクエアで「飛騨路下呂温泉思い出の旅」の観光展を開催した。 卒業旅行や春の下呂温泉の旅に加え、今秋に岐阜県とJRグループが展開する「ぎふデスティネーションキャンペーン」に向けたPR活動も行った。 観光展では、温泉たまごや飛騨牛を来場者にプレゼントする抽選会が行われ、家族客などでにぎわった。 下呂市では「関西の旅行会社での下呂温泉の知名度の高さを肌で感じることができた。観光展では一般来場者の意見も聞け、非常に収穫があった」と話している。
長崎県は、携帯電話のQRコード(二次元バーコード)の読み取り機能を使って、観光情報や各種特典を提供するサービス「ぐるりんながさき」の対象地域を県内全域に拡大した。県内232カ所の観光地や施設に設置されたパネルからその場で最新情報を入手できる。各地をめぐるとポイントが加算され、各種特典が受けられることから、周遊観光での利用を期待している。 ぐるりんながさきは、06年に開催された「長崎さるく博」とタイアップし、同年3月から長崎市内80カ所で運用を開始した。利用者に好評だったことから、今年1月20日に対象地域を県内全域に拡大した。 キャラクター「ペン太」が描かれたパネルのQRコードを携帯電話で読み取ると、その施設の最新の観光情報が表示される。観光案内だけでなく、季節の話題やイベント情報なども提供。同時にポイントも自動加算。例えば、グラバー園で6ポイント、出島で5ポイント、浦上天主堂で1ポイント。このポイントに応じて飲食店や土産店で各種サービスや割引が受けられる。 県観光振興推進本部では「紙媒体と違って情報の更新がしやすく、最新の観光情報を常に提供できる。周遊履歴が残ることから、観光客の動向把握にもつながる。サービスの周知を図り、GWや夏休みに向けて利用数を伸ばしていきたい」と話している。
幕府を開いた徳川家康が「大御所」として駿府城に入ったのが1607年。この「大御所政治」時代、駿府は繁栄し、現在の静岡市の礎が築かれた。それから400年。静岡市と実行委員会は07年度、「大御所家康公駿府城入城四百年祭」を開催する。メーン事業の大御所スタイルフェスタ(10月)をはじめ関連事業を年間にわたって展開。家康の功績を再検証するとともに、静岡、清水、両市の合併を経て、05年4月に政令指定都市となった新生・静岡市を市の内外にアピールする。 大御所スタイルフェスタは10月5~14日、市内の駿府公園で開催。「光の回廊」と題して一帯をライトアップし、市民が製作した切り絵行灯を設置。ステージでは、家康にまつわるライブパフォーマンス、郷土芸能などを上演する。地場の味を楽しめるフードマーケットなども開く。 関連してプレイベントや市民参画事業が年間にわたって開催される。今年が400周年にあたる朝鮮通信使の記念事業(5~6月、9月)も連動する。朝鮮通信使は、江戸時代に日本を訪れた朝鮮半島からの友好使節。家康は第1回の通信使を静岡市内の清見寺で歓待したほか、以降の通信使の多くも駿府に立ち寄るなど、静岡市とゆかりが深い。シンポジウムや再現行列、日韓交流を促進する各種イベントを行う。 1日には静岡市内で事業説明会が開かれ、小嶋善吉市長が「大御所スタイル宣言」として「大御所の想いと功績を新たな都市づくりに生かし、子や孫に誇り得る品格あるにぎわいに満ちた都市を創造していく」と発表した。