夏の花火は柏崎(7月26日)、長岡(8月2、3日)、片貝(9月9、10日)の「越後3大花火」が目玉。秋の食は「米、酒、肴」を中心に、旬の素材を味わえるイベントを各地で行う。 このほか、県内各地がそれぞれの目玉企画とイベントを説明。魚沼市はネイチャーガイドと歩く尾瀬観光、新発田市は勇壮な台輪のあおりが見ものの「しばたまつり」、妙高市は山里案内人の「自然ソムリエ」と行く自然散策などをアピールした。 観光協会の磯部会長は「中越震災から3年目。(県内は)復旧から復興へと移っている。観光地はすべて復興している。どうぞ心配なくお客さまをお送り下さい」と旅行業者にアピール。 旅館組合の小林理事長は、震災で休業していた蓬平温泉の「よもやま館」が9日に営業を再開し、これで同温泉の旅館3軒がすべて復興したことを報告。関係者に謝意を述べた。 交流会に先立ち、県旅館協同組合青年部長の樋口恵一氏(ホテル清風苑専務)ら5人が観光経済新聞社を訪問、3月から始まる春季キャンペーンなどを説明した。 訪れたのは樋口氏のほか、加藤正浩(香風館専務)、村山美枝子(香嶽樓)、桜井千鶴子(ホテル湯元)、上村静(ニューホテル越路荘)の各氏。 同キャンペーン(3~6月)は「にいがた花物語」と題し、県内各地の花にスポットをあて、見どころを紹介するとともに、期間中、「越後雪割草街道を巡るウォーキング・フォト」など5つのツアーも実施する。「花を見に来るお客さまは確実に増えている」(樋口部長)といい、フラワーツーリズムとして定着させたい意向だ。 また、女将らもキャンペーンに呼応、今年はチューリップをメーンにしたイベントを計画している。
石川県の山代温泉観光協会(会長・吉田久男ホテル百万石社長)は、温泉の新しい楽しみ方を提案する「連泊宣言」を打ち出した。「九谷の里づくり事業」(国土交通省観光ルネサンス認可事業)の一環。 この企画は山代の湯治文化と伝統文化を核に、2泊3日以上の過ごし方を提案するもの。 3月2日から4月30日までの間、(1)連泊中に1泊は好きな旅館に泊まれ(1泊2食)、それ以外は別の宿での夕食や街中の飲食店での食事などが楽しめる(2)九谷焼観光施設の3館巡りを楽しめる入館券が格安で購入できる(3)風情豊かな山代の街並みの散策や周遊バスで山代・加賀が満喫できる ようにした。 2泊以上滞在してもらうことで、温泉地内や、山代を起点にした金沢、北陸など広域観光の活性化を図る。温泉観光地挙げての取り組みとしては、全国的に珍しく、観光協会では通年事業として発展させたい意向だ。
岐阜県恵那市串原地域のふるさと応援歌実行委員会は14日、東京・六本木の県東京観光情報センターで記者会見し、市のイメージアップや都市と農村の交流人口増を図る狙いで作曲したふるさと応援歌「ささゆりの里」を披露するとともに、「観光大使・使節団選抜全国歌合戦」をPRした。 串原は恵那市と合併する以前の91年、旧串原村時代に、村おこし演歌「くしはら風の恋歌」の全国発売と「土地300坪争奪全国歌合戦」を開いた。"自治体歌"は12万枚を売り上げたという。今回も、前回と同様に市町村応援歌活動を行っている嶺陽子さんが歌う。ささゆりは同市の花で、くしはら温泉の湯名もささゆりであることから、「ささゆりの里」とした。 また、2回目となる全国歌合戦は、賞品として棚田米コシヒカリ600kgを用意。個人の部とコーラスの部で課題曲(ささゆりの里、くしはら風の恋歌)を競い、それぞれ優勝者を選出する。本選は6月17日に岐阜県のくしはら温泉で行われる。 同実行委の三宅明会長は「串原と同じように過疎に悩み、合併の中で埋没してしまうのではないかと不安をもつ地域に、『ささゆりの里』が日本のふるさと応援歌として元気を与えられれば」と語った。 応募方法は4月30日までに課題曲をカセットテープやMDなどに収録して同実行委まで郵送または持参する。問い合わせ先は、(TEL0573・52・2111)。