佐賀県ファミリーツーリズム研究会(事務局=佐賀県観光課)は2月21日、春の観光客誘致企画「家族de佐賀2007春」の概要を発表した。2月下旬から4月上旬にかけて、団塊世代の退職祝をはじめ、還暦祝、卒業・入学祝、結婚記念といった家族の記念日を佐賀県で過ごしてもらおうと、地元観光関係者が用意したユニークなお祝い企画を紹介した。 県では、「家族に優しい観光地」としての佐賀県をさらに磨き上げるための活動として、ファミリーツーリズム(親、子、孫の三世代旅行の適地づくり)を推進。イメージキャラクターに「バーバパパ」を採用し、PR活動も強化している。 春の企画への参画施設は、35軒(旅館31、観光施設他4)。旅館・ホテルでは、施設ごとに家族の記念日向けの特典やサービスを用意。宿泊客の写真を使ったタペストリーのプレゼント、還暦祝の赤いちゃんちゃんこと座布団の貸し出しなど、趣向をこらした企画をそろえた。観光施設でも家族の記念日に関連したイベントを開催する。 同研究会では、バーバパパの巾着やシールも製作。同企画のPRや参加者へのプレゼントに利用する。 さらに、写真コンテスト「家族の記念日写真」を一般から募集中。ホームページなどでは「佐賀のしあわせ巡り」として観光スポット情報も提供している。
「第4回有馬ならでは創作料理・土産コンテスト」が2月18日に神戸市北区の有馬の工房で開催された。主催は有馬温泉観光協会。4年目を迎えるコンテストで、有馬温泉の新名物を発掘するのが目的。有馬温泉観光協会では「料理のアイデアや味、応募者のレベルが上がってきているが、有馬のコンテストということで注目も高く、年々期待も大きくなっている」と話した。 今回は、丹波産の食材を主材料にした創作料理や創作土産を募集。黒豆や猪肉など兵庫県内のブランド食材地域である丹波地域と初めて連携して開催した。 一次審査を通過した料理部門33点、創作土産24点を最終審査。部門ごとに1位にあたる「太閤賞」、2位の「ねね賞」、3位の「ゆけむり賞」を選考したほか、特別賞も3点に贈った。 コンテストの審査結果は次の通り。 【料理部門】▽太閤賞=猪肉と丹波牛のロースト地の野菜添へ(大岡寛・銀水荘別館兆楽)▽ねね賞=丹波亥の有馬山椒寿司(上月強嗣・竹取亭円山)▽ゆけむり賞=ねね様ご用達金泉コラーゲン黒豆うどん(永西辰行・中の坊瑞苑)▽特別賞=有馬銀泉仕立絹ひかりふわふわ茶碗蒸し(赤間博斗・有馬ロイヤルホテル) 【創作土産部門】▽太閤賞=太閤さま御用達抹茶薯蕷千成饅頭(宮内希典・中の坊瑞苑)▽ねね賞=開運三羽ガラス(吉田佳展・吉高屋)▽ゆけむり賞=丹波獅子肉パイ有馬山椒風味(竹田勝行・カフェド・オロ)▽特別賞=丹波黒豆チーズケーキ(鈴木美代子・カフェド・ボウ)、金泉鉄絵雲文四寸組み皿(田中光弥・温馨窯)=敬称略
日本観光協会(中村徹会長)は2月23日、第14回「優秀観光地づくり賞」の受賞団体を発表した。16団体の応募の中から5団体が選ばれ、金賞は滋賀県彦根市(国土交通大臣賞)と静岡県三島市(総務大臣賞)が受賞した。 奈良県曽爾村、岡山県高梁市、熊本県山鹿温泉観光協会の3団体は日本観光協会会長賞を受賞。表彰式は4月19日、幕張メッセで開かれる「旅フェア2007」のオープニングセレモニーで行われる。 彦根城(国宝)で知られる彦根市は、城の一点観光から、城下町を含めた奥行きの深い「まちなみ観光」にふさわしいまちづくりを進めている。その一例が江戸町家風の家並みの「夢京橋キャッスルロード」。城を訪れる観光客の約半数が出向くという。「コミュニティの再生を目指しており、まちづくりが地域に根付いている。地元が熱心であり、その協力体制が評価できる」(日観協)のがポイントとなった。 また、三島市は「街中がせせらぎ事業」に取り組んでおり、殺風景だったJR三島駅前に樹を植え、花壇を作り、水が流れるせせらぎ空間を作り出した。源兵衛川では水との触れ合いを楽しめるよう川の中に飛び石や木道も整備するなど回遊性を高めた。「景観整備推進の結果が観光に結びついた新しい観光モデル」(同)と高く評価した。