長野県駒ヶ根市の観光をPRしようと、アルプスレディとホテルやまぶきの宇佐美宗夫社長ら3人が14日、観光経済新聞社を表敬訪問した。 同レディは、塚本梓さん(22)と高坂美保さん(24)。塚本さんは「春は花、夏はサンバ(のリズムで踊る)祭り、秋は紅葉、そして冬はスキーと1年中楽しめます。特にこれからは光前寺のしだれ桜が見所です」と言えば、高坂さんも花の美しさを強調、「昨年から始まった『花めぐりバス』はとても便利ですよ」と笑顔でアピール。 同バスは春(4月6日~5月15日)と秋(10月10日~11月10日)に運行。要予約で、昼食付で1人3500円。1日1便の運行だが、「昨年は思いのほか好評だった」と宇佐美社長はいう。その日の天候や開花状況から一番いいスポットを選んで案内する。 地元出身の同レディ一押しの場所は「太田切川にかかるつり橋からの眺めが最高」(塚本さん)、「ライトアップされたしだれ桜」(高坂さん)だった。
岐阜県の大垣市観光協会は、俳人・松尾芭蕉の「奥の細道むすびの地」といわれる大垣を全国に発信、観光客を誘致しようと4月1日から6日間、市の中心部を流れる水門川で「たらい舟川下り」事業を催す。 同事業は03年から始まり、県外観光客から要望の多かった水門川岸の桜の開花期に合わせ運航されている。コースは、同市高砂町の東外側駐車場前から馬場町の四季の広場までの約1キロ。 たらい舟は6隻あり、午前10時から午後3時半まで6回運航する。乗船料は1隻1千円。大人2人と小学生以下の子ども1人が乗れる。予約が必要。当日空席がある場合は、午前9時半からの申し込みで、先着順で販売される。 たらい舟に乗る際に、投句用紙を配布。護岸の銘盤を見ながら俳句を読んでもらう。投句用紙は、「奥の細道むすびの地記念館」などにある投句箱に投函してもらう。
総務省が主催する「2006年度地域づくり総務大臣表彰」の表彰式が14日、東京・平河町の都道府県会館で行われた。約100人が列席し、地域活性化部門など4部門で27の団体・個人が表彰を受けた。このうち、地域活性化部門では観光振興策を評価された4団体を含む15団体が表彰された。 国会審議のため欠席した菅義偉総務相に代わり、あいさつした大野松茂総務副大臣は「総理の『地方の活力なくして、国の活力なし』との考えに基づき、今後とも自主的・主体的な魅力溢れる地域づくりの取り組みを積極的に評価し、全国に広めたい」と述べ、受賞者を激励した。 観光振興策が評価されたのは、地域活性化部門の福井県のえいへいじ納涼まつり実行委員会、香川県直島町、大分県の特定非営利活動(NPO)法人安心院グリーンツーリズム(GT)研究会、沖縄県の伊江村観光協会の4団体。 えいへいじ納涼まつり実行委員会は、「えいへいじ大燈籠ながし」の企画準備・運営を行う。町民手作りのイベントづくりを目指し、中学生などボランティアが主体となり運営。地域のPRに貢献している点が評価された。 直島町は景観条例やエコタウン計画を策定、ベネッセ・コーポレーションと協働し、アート建築と自然、歴史を核とした新しい観光地づくりのモデルを確立したとして評価を受けた。 安心院GT研究会はシニア層が中心となり「会員制農村民泊」に取り組む。旅行者を受け入れる会員数の大きな伸びや、他地域にも応用可能な戦略づくりが評価された。 伊江村観光協会は民泊や修学旅行の誘致キャンペーンを実施。島民の生業を生かした体験型観光により、高齢者の活性化につながっている点が評価された。 表彰制度は83年に始まった自治大臣表彰から数え、24回目。個性豊かな発想で地域活性化を積極的に進め、顕著な成果をあげた団体を表彰する。地域振興部門、国際化部門、情報化部門に今年度から個人部門が加わった。 表彰団体は各都道府県からの推薦、あるいは地域づくり懇談会委員からの推薦を受けた団体から選ばれる。