JR北海道によると、外国人旅行者向け割引きっぷ「北海道レールパス」の販売実績が1万枚を超えた。「年間(06年度)で1万枚を超えるのは初めて」という。 05年度は6779枚、金額にして約11億円だったが、06年度(3月10日までの実績)は1万15枚売れ、金額も約16億円となった。購入外国人別に見ると、香港人が最も多く2993枚で、以下、台湾、韓国、中国の順。 同パスは02年2月に発売。道内の特急・急行列車の指定席が乗り放題で3日間と5日間がある。5日間の料金は普通車で1万8千円、グリーン車2万5千円。
広域観光で台湾人観光客を誘致しようと国土交通省は3月20日、アジア太平洋観光交流センター(APTEC)や石川県などの協力を得て、金沢市内で「インバウンドセミナー2007in石川」を開いた。観光業界、自治体関係者ら約140人が出席、講演やパネルディスカッション=写真=を通じて誘客策を探った。 セミナー冒頭、有野一馬北陸信越運輸局長、本田勇一郎APTEC理事長があいさつ。基調講演したツーリズムマーケティング研究所の高松正人氏は「お客さまには自治体の境界は見えず、観光プロモーションの広域連携は世界の潮流だ」と強調した。 Travel Agent Association(Taiwan)の許高慶事務局長は日本へ送客する立場から「航空チャーター便を定期便化する努力と日台双方向交流が重要」と指摘。台湾人客を多く受け入れている加賀屋の小田禎会長(県観光連盟副会長)は自らの経験を踏まえ「和風おもてなしの心」と「今後のプロモーションの課題」について、最新のトピックスを交えつつ意見を述べた。 台湾メディア、旅行会社から6人が参加。北陸地方や大阪市内の観光地を視察するメディアトリップも行われた。
HISの訪日外国人旅行専門会社、エイチ・アイ・エス・エクスペリエンスジャパン(HEJ)は3月23日、4月1日の開業に先立って、外国人観光客の多い秋葉原で開業記念式典を開いた。 はっぴ姿で登場した野々山桂社長は、はっぴと着物の社員らを紹介。「23年前にHIS澤田会長から教わった『成功するまでやり続ける』を実践する」と宣言した。 式典には同社の日本体験プログラム「エクスペリエンス東京」のサプライヤーなど約200人のインバウンド関係者が出席した。エクスペリエンス東京では、すもう部屋体験、寿司職人体験、和太鼓体験など11種類のコースを設定している。 HEJは06年7月にHISのインバウンド事業部として発足。同11月に別会社にした。