JRグループの鉄道情報システム(JRシステム)はこのほど、旅館・ホテル向け送客通知端末「らく通」に、旅館・ホテルの集客状況の分析集計を容易に行える「分析集計機能」を追加すると発表した。らく通の販売開始から約3年が経過し、機能拡充の一つとして行うもの。4月下旬から発売する。 例えば、都道府県や地方などからの予約状況を分析し、より集客力の高い地方へ広告を展開したり、宿泊日に対し予約が何日前から入り始めるのか、といったリードタイムを分析。時期に応じて適切な宿泊料金設定をするなど、幅広い用途に活用できる。 分析結果は、フルカラー表示のグラフや詳細な集計表によって一目で見やすく整理される。販売戦略の立案資料にそのまま転用することも可能だ。 「分析集計機能を用いての適時、適切な客室販売戦略を策定することにより、営業の大幅な効率化や売り上げ増などが期待できる」と同社。 らく通は、低廉な料金(ハード・ソフト一式90万円、5年リースで月々約1万8千円)で、最新のIT技術の活用による業務の高速化、安定化を実現した送客通知端末として、旅館・ホテルから注目されている。事実、最近の販売実績も好調に推移しているようだ。 また、らく通のサポートについては、365日遠隔監視・操作によりきめ細かに対応し、安心して使えると定評がある。最新のソフトウェアへの更新も遠隔から全自動で行われるため、ホテル・旅館の担当者は業務に集中することができる。文字が大きくシンプルな画面構成で操作が簡単なことも特徴だ。 JRシステムでは、「今後も、多様化する利用ユーザの声に耳を傾け、旅館・ホテルにとってより良い機能の追加、改良などを行いながら、予約業務の一層の効率化に寄与していきたい」と話す。 問い合わせ先は、JRシステム営業企画課らく通担当(TEL03・5334・0671)。